フジテレビは衰退したのではなく、時代の先を行き過ぎている説?

2017年8月27日
[最終更新日]2017年08月31

フジテレビの視聴率低下に歯止めがかからないようです。2010年度には平均視聴率約12.5%で民法首位を走っていたものの、その後急落が始まり、2016年度の平均視聴率は約6%でテレ東に続いてケツから2番目です(参考: 大幅減益のフジテレビを「月9」は救えるのか)。視聴率低下を何とか食い止めようと、月9に「コード・ブルー」を投入したものの、視聴率はジリ貧で13%台をなんとか維持しているレベルです。このように、かつてはテレビ界のキングだったフジテレビはなぜ衰退してしまったのでしょうか。今回は、「フジテレビは衰退したのではなく、時代の先を行き過ぎている?」という観点で考えてみようと思います。

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フジテレビは時代の先を行き過ぎている?

フジテレビといえば、若者、特にティーンエイジャーの流行最先端をいち早くキャッチする能力に長けており、2000年代はまさに、ティーン向けの番組の数々で大成功を収めてきました。代表的なものは、「あいのり」や「HERO」、「ウォーターボーイズ」、「電車男」、「スマスマ」、「トリビアの泉」、「めざましテレビ」、「めちゃイケ」、「はねトび」、「笑う犬」、「レッドカーペット」などです。当時の若者は誰もがこれらの番組に夢中になっていたと思います。まさにフジテレビは若者に支持されて成功したのでした。では、今のフジテレビは若者のトレンドをキャッチできなくなって見られなくなったのでしょうか。いや、決してそうではありません。フジテレビが一方的に衰退したのではなく、若者(特にティーンエイジャー)の方が徐々にテレビから離れていったのです。面白いことに、フジテレビの視聴率低下曲線と、スマホの普及率は見事にリンクしています。未知のデバイスであるスマホを手に入れた若者たちは、ツイッターやソーシャルゲームといった全く新しい新鮮なメディアの虜になっていき、朝から寝るまで1日中夢中になります。そして、スマホでやることが多すぎて次第にテレビを見るヒマがなくなってしまったのです。まさに、常に時代の最先端を追いかけ、若者に特化してきたフジテレビでしたが、若者がテレビを見なくなったことで、大規模な視聴率低下を招いてしまったのです。

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今のフジテレビは、未来のテレビの姿?

現代のゴールデンタイムに放送されているテレビ番組を見ると、主婦や中高年に特化したものが多く、若者は完全に無視されています。実際にテレビをよく見ている年齢層は40〜60代というデータもあるそうなので(参考: 30代以下が頼りにしなくなったテレビの危機)、実に合理的な番組の作り方なのかもしれません。では、これから先はどうなっていくのでしょうか。今の2010年代が40〜60代に向けて番組を作っているのだとすれば、10年後の2020年代は50〜70代に向けて作ることになります。さらに20年後の2030年代になると、60〜80代に向けて番組を作ることになります。その頃のテレビ番組は一体どうなってしまっているのでしょうか。健康管理や長寿の秘訣、遺産相続や葬式の話題が中心になるかもしれません。また、「人生の楽園」のような田舎移住番組がゴールデンタイムを制圧しているかもしれません。そして30年後の2040年代になると、いよいよテレビを見ていた人たちが亡くなっていきます。そうなると、まさに今のフジテレビのように、どのチャンネルも視聴率が取れなくなっていくのです。

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最後に

いかがでしたでしょうか。今回は、「フジテレビは衰退したのではなく、時代の先を行き過ぎている?」についてご紹介しました。このように、常に時代の最先端を追い求めていたフジテレビがたどり着いたのは、視聴率低迷でした。フジテレビは常に若者に特化していたからこそ、来たるべき未来にいち早くたどり着いてしまったのです。今はあぐらをかいてフジをバカにしている局も多いかもしれませんが、いずれはどのテレビ局も衰退の道を通ることは間違いありません。果たして今後フジテレビはどうやって業績を回復させていくのでしょうか。それとも、なすすべなくリストラを実行することになるのでしょうか。今のフジテレビの姿は、未来のテレビの姿、考えれば今後のフジテレビの動向から目が離せませんね。

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