iOS11で「H.265/HEVC」の動画再生を試してみた

2017年6月8日

17年秋にリリースされる「iOS 11」より、新たに「H.265/HEVC」の動画ファイルに対応することが明らかになっています(参考: アップル、MacとiOS端末の「H.265対応」を発表!遂に標準サポートへ)。そこで今回は、実際にiOS11のベータ版をインストールして、iPhoneでH.265/HEVCの動画が再生できるのか検証してみようと思います。

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使用する端末とOS

今回の検証では、「iPhone6 Plus」に「iOS 11.0 Beta1」をインストールして使用します。iPhone6 Plusは2014年発売の古い機種なので、iOS11の動作が遅いですが、ご了承ください。

実際に再生してみた


では実際に動画ファイルの再生を検証していきます。今回は「x265.com」で公開されている、「x265 Tears Of Steel 1080P」というサンプルのH.265/HEVCファイルをダウンロードして、メール経由で送信し、iOS11を搭載したiPhone6 Plusで再生してみました。詳しくは上の動画を見てもらえば分かるのですが、結論からいうと、一応再生することはできました。しかし、今回の条件ではスムーズに再生されたり、されなかったりと、あまり安定していませんでした。

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一応旧機種でもH.265/HEVCの再生をサポートする模様

今回の実験で明らかになったのは、iOS11を搭載していれば、一応iPhone6 Plusのような旧機種でもH.265/HEVCのファイルを開くことが可能になるということです。iOS10以前の端末では、再生すらできずに門前払いされていました。今回の検証のように再生が不安定な理由は、まだiOS11がベータ版でこれから改善されていくのか、それともこれがiPhone6 Plusの性能の限界なのかはまだ分かりません。やはり正式に対応する以上は、最低限のスムーズな再生ができるようになるものだと思うので、さらなるアップデートに期待したいところです。また、今回の検証に使った動画ファイルがiOS11と相性が悪かったという可能性もあります。

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iPhone6 Plusの動画撮影はH.264のまま


また、iOS11では再生のみならず、動画撮影においてもH.265/HEVCの撮影が可能になるとの発表がWWDCでありました。ところが、実際にiOS11をインストールしたiPhone6 Plusで動画撮影を試してみましたが、コーデックはH.264のままでした。設定画面も確認しましたが、H.265/HEVCをオンにするようなものは見つかっていません。しかし、すでにiOS11をインストールしたiPhone7/7Plusを使って、H.265の撮影に成功したという情報も出ています。このことからiOS11を搭載した全ての端末がH.265/HEVCの撮影に対応するわけではないようです。WWDCでは、A10チップを活用するという旨の話があったので、A10より新しいプロセッサを搭載した端末に限定されるのかもしれません。

最後に

iOS11がH.265/HEVCに対応するという発表を聞いたときは、とても舞い上がったのですが、実際にベータ版で検証する限りでは、あまり使い勝手は良くないのかもしれません。もちろんこれから正規版のリリースに向けてアップデートを重ねて改善される可能性もありますし、逆にこれが旧機種の限界なのかもしれません。iOS11ではH.265/HEVC対応の他にも、写真ファイルに新たに「HEIF」を採用したりと、新機能がてんこ盛りです。iOS11のリリースを機に、よりスペックの高い最新機種へ買い換えるのもアリかもしれませんね。

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