アップルは「AIチップ」でプロダクトを進化させる?

2017年5月27日

最近はアマゾンエコーの「アレクサ」や、グーグルホームの「グーグルアシスタント」などの音声アシスタントによる「AI」というものが市場を席捲しています。この分野はアップルがいち早く目をつけ、誰よりも早い2011年に「Siri」をデビューさせていましたが、アップルがぼさっとしている間に、アマゾンとグーグルが一気にこの分野でリードしてしまったようです。しかしながら、そんな現状にアップルも黙ってはいないようです。アップルは次世代のiPhone・iPadに特別な「AIチップ」を搭載し、AI機能をより進化する可能性があると、Bloombergが報じています。

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AIチップとは


アップルが準備しているとされる次世代のプロセッサーは、AIに関連したタスクに特化されているそうです。そしてアップルのニューラルエンジンとして知られているこのチップは、AIの能力をより向上させ、顔認識や音声認識などの高度なタスクをこなせるようになるとされています。

アップルのチップは、現在はメインプロセッサーとグラフィックプロセッサーの異なる2種類のチップを搭載して複雑なAIの処理をこなしています。新しいAIチップでは、AIの処理に特化したモジュールを採用することで、バッテリーパフォーマンスを向上させより複雑なAIな処理をこなせることに期待されています。

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AIの肝を握るのはチップ?

AIの性能というのは、とどのつまりチップの性能で決まるのではないでしょうか。よりAIの処理に特化されたチップが搭載されることで、音声認識をより正しく理解したり、顔認識をより正確に理解することが可能になります。現状のSiriがおバカさんなのは、今のアップルのAシリーズプロセッサがSiriに特化された作りになっていないからです。すなわち今のSiriさんは下駄を履いてランニングをしているようなもので、今後ランニングシューズに履き替えて本気を出せばもっと早く走れるということなのです。今後はその勢いでアマゾンとグーグルを抜き去って欲しいものですね。

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チップファーストの時代に?

アップルは17年4月に「Imagination社」との契約を打ち切り、GPUを独自開発する路線へと舵をきりました。この方針には、アップルのAIチップに対する戦略が関係しているのでしょうか。アップルが新たなAIチップを開発するためには、他社の手を借りずに独自に開発する必要があったのかもしれません。おそらくこれまではスマートフォンやコンピュータのチップというのは、どこのメーカーも同じようなものを採用していてそれほど差がついていなかったと思います。そのため、ハードウェアのデザイン(より薄く軽くすること)に開発費を投じて、他社との差別化を図っていたのでしょう。ところが、スマートフォンのデザインは2014年のiPhone6でもう完成したように思われます。2016年のiPhone7は、(Sではない)シリーズで初めてデザインの大きな変更が行われなかったのです。かつては大金を投じて作っていたスマホデザインも普遍化し、今ではファーウェイなどの中国メーカーが格安で美しいデザインを実現しています。すなわち、今後他社製品と差別化を図るためには、デザインではなく、チップに金をかけてAIの精度を向上させる必要があるのではないでしょうか。

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最後に

2010年代はスマートフォンが売れた時代でしたが、おそらく今後は先細りになることが予想されます。今後のスマートフォンは、パソコンと同じ道を辿って、普遍化されてより安価なメーカーのもので溢れるようになるでしょう。そうなれば、アップルやグーグルがスマホの次に目指したいのは「AI」の分野になってきます。そしてAIの分野で勝つためにはチップが重要になるとアップルは踏み、他社に先駆けてチップを独自開発することにしたのでしょうか。AI市場の現状を見ると、アマゾンエコーやグーグルホームなどによって、この2社がアップルよりも先行しているように見えます。しかしながら、実はアップルはとんでもない隠し球を持っていて、この2社の製品を一気に吹き飛ばしてしまうかもしれません。新しいAIチップはiPhoneやiPadに限らずに、あらゆる製品に搭載されることが予想されます。アップルが今後どんな画期的な製品を繰り出してくるのか、とても楽しみですね。

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