「エイジスト (ageist)」とは?年齢差別主義者になってませんか

2017年5月31日

皆さんは「年齢」というものをどれほど気にするでしょうか。例えば相手の年齢を聞いてから態度や考え方を変えたり、色眼鏡で見るようなことはないでしょうか。実際私もそうですが、ほとんどの人が無意識のうちに年齢を基準に相手をカテゴライズしてしまっているところはあると思います。そしてその基準から外れた人を見つけると、「年の割に〜だよね」といった「偏見」に至りがちです。そうです、年齢を基準に相手をカテゴライズするのは、立派な「差別」なのです。そしてこういった年齢で差別する人のことを、英語圏では「エイジスト (ageist)」と言ったりするそうです。

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エイジストとは?


「エイジスト (ageist)」とは、その人の年齢に基づいて、何らかの不公平な差別を行う人たちのことをさす言葉です。和訳すると「年齢差別主義者」といったところでしょうか。とはいっても、「エイジスト」はオフィシャルな辞書に掲載されるほどメジャーな言葉ではなく、まだはっきりとした言葉の定義はありません。英語圏の一部で使われている程度の歴史の浅いワードです。語源は年齢を表す「age」と主義者を表す「ist」を合わせた造語です。おそらく人種差別主義者を表す「レイシスト (racist) 」という言葉をかたどって造られたものだと思われます。何かと年齢で基準を作りたがるのは万国共通のようで、それに対する反対思想も高まってきているようです。

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年齢で区切る必要はない?


何かをすることにおいて、その人が何歳であるかを基準に区別をする必要はありません。もちろん未成年にお酒を飲ませることなどはいけませんが、基本的に法的に問題のないことであれば、年齢が原因で不公平な扱いをされる必要はないはずです。例えば何歳からピアノや外国語、あるいは数学などを習い始めていいわけですし、大学へ行ってもいいわけです。また、新しいスポーツなどに挑戦するのもいいでしょう。年は誰しも平等に取るものなので、「〜歳のくせに」や、「ガキのくせに」、「若造のくせに」、「おっさん・おばさんのくせに」、「ジジイ・ババアのくせに」と年齢で区切って執拗に相手を罵る必要はないはずです。特に職業選択においては、一般的に年を重ねるごとに就ける仕事が限られてくる傾向があります。これも本来は年齢ではなく能力で採用の判断をすべきなのかもしれません。実際には難しいところかもしれませんが。

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年齢差別主義は自分の首を絞めることになる?


今10〜20代の人も20年後には必ず30〜40代になります。年齢差別主義という考え方は、若い人にとっても、将来の自分の首を絞めることに繋がるのです。もし今の若い世代の人たちが、将来は充実した人生を送りたいと考えているならば、年齢差別主義的な考え方は改めた方が自分のためになるはずです。逆に今30〜40代以上の人も、相手が若いからという理由で見下したり、過小評価したり、顎で使ったりと、差別を行うのは避けるべきです。そういう思考はいつの間にか下の世代に伝染するものです。まずはどの年齢の人も、物事の判断基準から「年齢」を外しましょう。

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最後に

「年齢差別」というものは、人種差別や宗教差別、性差別などと比べるとまだまだ軽く扱われがちです。そして、そうやって私たちは年齢に対して偏見を持っているので、結果的に自分や周りの人たちを苦しめているのではないでしょうか。なにもそこまでピリピリしなくても、「何歳でもいいじゃん」くらいの軽い気持ちでいいと思います。むしろ「〜歳だからダメだ」という年齢で差別を行う考え方は、「白人は良いけどアジア人はダメ」、「キリスト教徒はいいけど仏教徒はダメ」、「男性はいいけど、女性はダメ」といった他の差別と同じくらいシリアスなものと捉えた方がいいのかもしれません。まずは年齢で相手にラベルを貼る癖をやめるところから始めて見ましょう。

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