近い将来、数を増やす・減らす日本の職業

2017年4月14日
[最終更新日]2017年04月14日

先日、2065年には日本の人口が1億人を下回り、8808万人になるというニュースが話題になりました(参考: 毎日新聞)。このままいけば日本はより高齢化率が高くなり、労働人口は減少の一途を辿るとのことです。もちろん、その頃の時代にはAIやロボットのテクノロジーが進歩し、今よりも少ない労働力でやっていけるから大丈夫という楽観的な見方もあります。そこで今回はこれから先の近い将来において、数を減らしていく日本の職業と、逆に増やす職業は何であるのか考えていこうと思います。

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数を減らす職業

まずは現代の日本において労働者の多い職種の中から(参考: 職種別労働者数ランキング)、近い将来に現代よりも働く人数を減らすことが予想される職業を以下にまとめました。括弧内は2013年の労働者数です。

  • 営業用大型貨物自動車運転者 (26.7万人)
  • 営業用普通・小型貨物自動車運転者 (23.8万人)
  • タクシー運転者 (20.4万人)
  • 営業用バス運転者 (8.6万人)
  • 電車運転士 (2.1万人)
  • 販売店員(百貨店店員を除く)(28.1万人)
  • オフセット印刷工 (3万人)

「自動運転」は今活発に研究が進んでいる分野で、すでに実用化に向けた話も出てきています(参考: 朝日新聞)。もし完全な自動運転車が公道を走る時代がくれば、最悪の場合大型・小型・タクシーの運転手を勤める約78万人が失業することになりかねません。道路のみならず、電車の運転手もそうです。さらにEV(電気自動車)がガソリン車に代わって普及すれば、現在のガソリン車しか扱えない自動車整備士は職を追われることになります。そして販売業においても、アマゾンGOのようにレジのない店舗が増え始め、テクノロジーによって次第に店員の数も少なくなることが予想されます。約28.1万人いる販売店員は、将来的にその数を減らすことになりそうです。そしてもちろん、印刷の需要はデジタルサイネージなどのディスプレイ広告の普及にともなって年々低下しているため、オフセット印刷工の仕事も数を減らすでしょう。

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数を増やす職業

では逆に、近い将来に数を増やす職業は何なのでしょうか。先ほどと同様に以下に予想をまとめてみました。

  • 福祉施設介護員 (17.7万人)
  • 技術士 (5.2万人)
  • システムエンジニア (18.4万人)
  • プログラマー (6.2万人)
  • 電気工 (8.2万人)

今後の高齢率の増加で、介護士の需要は増え続ける可能性が高いです。また、ロボット需要の増加やIoT化が進むことで、技術士やエンジニア、プログラマーなどの高度な専門知識を持った人材の需要は拡大することが予想されます。また、バッテリー技術の進歩によってより電気が人々の暮らしに欠かせないものになる可能性があります。EV(電気自動車)や、家庭の太陽光発電などがより普及することで、電気工の需要も拡大するのではないでしょうか。

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テクノロジーに仕事を奪われることは避けられない?

人類はこれまでの歴史において、手作業から機械へ代用することで作業を効率化してきました。19世紀のイギリス産業革命では、多くの労働者が機械に仕事を奪われ、ラッダイト運動という機械を破壊する暴動が起きています。そして21世紀においても、これからテクノロジーの進歩でAIやロボットに職を奪われる人が続出することが想定されています。もちろん、ある職業の需要が減れば、違う職業の需要が増えることになります。運転手の仕事が減っても、エンジニアの仕事は増えるはずです。もちろんトータルで見れば仕事の数が減少することになるかもしれませんが、日本はどのみち労働力が減っていくので、これはちょうどいい塩梅なのかもしれません。

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最後に

楽観的に考えれば、今は日本にとって最も苦しい時期なのかもしれません。今抱えている長時間労働の問題は解決しようにも難しいのが現実ですが、今後のテクノロジーの進歩で解消されていくことに期待するしかありません。これから21世紀の産業革命が起こって、多くの職業がなくなっていくかもしれませんが、その分人間の労働量も減っていくはずです。「仕事がなくなって大変だ」、というよりも「これまでのように長時間働かなくて済むようになっていく」と楽観的に考えましょう。先のことは誰にもわかりませんが、希望を捨てずに今の時代を乗り越えていきましょう。

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