洗脳!? ブラック企業と北朝鮮は似ているのか

2017年4月3日

ここ数年は「ブラック企業」という言葉をよく耳にするようになりました。ワタミや電通では新入社員が自殺するほど過酷な環境で働かされ、社会問題となりました。そんな流れを受けて、2012年には作家、弁護士、大学教授などからなる「ブラック企業大賞」が始まり、今ではNHKのニュースで取り上げられるほどの影響力を広げています。このように「ブラック企業」とは今や私たちの身近に潜む脅威となっているのです。そんな「ブラック企業」と、長年独裁が続いている朝鮮民主主義人民共和国こと「北朝鮮」には実は似ているところがあります。今回はその共通点をご紹介しましょう。

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ブラック企業と北朝鮮の5つの共通点

共通点① 内部情報が不透明

1つの目の共通点は「内部情報が不透明」という点です。ブラック企業は社内の労働状況等をオープンにしたがらない傾向があります(違法行為をしているため)。そのため、従業員が何時に出社して何時に退社しているのか、どんな業務を行っているのかという内部情報が外から掴めないのです(あるいは虚偽申告している)。これは北朝鮮にも共通点していて、北朝鮮の内部情報はほとんど明かされていません。北朝鮮にはそもそも一般人は一部のエリアにしか立ち入ることが許されておらず、厳しく検閲されています。いくつかの情報は脱北者からの告発によって明らかになっていますが、その多くは謎に包まれたままなのです。このように、両者ともに外側からは内部の情報が不透明でよく見えないようになっています。

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共通点② 表向きは楽園

2つ目の共通点は、どちらも「表向きは楽園」であるという点です。ブラック企業の求人広告やパンフレットを見ると、決まってこう書いてあります。「未経験者大歓迎!」、「アットホームな職場です!」、「20代が活躍しています!」などです。そして掲載されている写真には笑顔で生き生きと働く従業員たちの様子が写っているのです。そしてあなたは「こんな職場で働きたい」と夢を見て期待を胸に入社します。もちろんそんなものは全て嘘なのですが。

意外なことに、これは北朝鮮も同じだったようです。今でこそ北朝鮮がヤバイ国であることは世界中の人が知っていますが、1970年代までは北朝鮮は「地上の楽園」として知られ、憧れの国の一つだったのです。当時は北朝鮮で暮らす人々は何不自由なく、豊かで幸せな生活を送っていると信じられていました。なぜそんなことになったかというと、北朝鮮が偽の情報を公開していたからです。人々が幸せに暮らしている粉飾映画を作ったり、日本の報道機関にも偽の情報を伝えていました。そのまま1987年の大韓航空機爆破事件が起こるまで、北朝鮮が実はヤバイ国という実態が表向きになることはなかったのです。このように、両者ともに嘘の情報を流して表向きだけ楽園を装う傾向があります。

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共通点③ 洗脳教育

3つ目の共通点は「洗脳教育」です。ブラック企業では、違法行為や倫理に反した行いを正当化するために、従業員を洗脳します。特に新卒の若者は右も左も分からない状態なのでいいカモなのです。サービス残業も休日出勤も当たり前、上司がパワハラ・セクハラしても問題にはなりませんし、業績の改ざんなども朝飯前です。初めの頃は「おかしい」と思っていたあなたも上司にこう言われ続けます。「会社とはこういうものだ」、「理不尽でないと会社は回らない」、「文句があるならお前がやれ」とです。次第に正しいことが分からなくなり、「私が間違っていたのかもしれない」と勘違いしてゾンビのように出社し始めたら洗脳完了です。あとは従業員どもから思う存分ピンハネして、私腹を肥やすのです。

北朝鮮における洗脳教育は有名な話です。脱北者の話によると、北朝鮮では学校で偉大なる指導者(金一族)について学習し、資本主義は敵で我々の楽園を侵されてはいけないと教わるそうです(参考: VICE)。私たちからしてみればもはや笑えるほどバカバカしい教育なのですが、北朝鮮で暮らす人々はこの嘘の情報を信じ込んでいます。ブラック企業においてもそうなのですが、同じことを何度も言われ続けると、人の脳は驚くほど簡単に騙されるようです。

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共通点④ 独裁体制

4つ目は「独裁体制」です。ブラック企業では経営者が全てです。まるで神のように自由にルールを創り、民(従業員)をおさめることができます。そこには法律も倫理も自由も平等も存在しません。株式会社ブラック企業という一つの独裁国家なのです。

北朝鮮における独裁はよく知られた話です。現最高指導者の金正恩のもとでは、誰も逆らうことはできません。先日も身内である金正男氏が殺害されました(真相は謎のままですが)。また、北朝鮮では最高指導者の命令一つで自由に核を開発・所持・使用することが可能です。

共通点⑤ 一度入ると簡単には脱出できない

最後は「一度入ると簡単には脱出できない」という点です。もしあなたが新卒で入社した会社がとんでもないブラック企業だった場合、果たして簡単に辞められるでしょうか。「こんな短期間で辞めらたら次の転職が不利になるかもしれない」や、「もしかしたらこれが標準でここはブラック企業じゃないかもしれない」と思うはずです。そしてズルズルとブラック企業の中に取り込まれていき、洗脳教育を受けて脱出できなくなるのです。もちろん意を決して退職する勇気ある者もいます、ただし彼らを待っているのは世間からの壮絶なるバッシングなのです。

ご存知の通り、北朝鮮には日本から拉致られた日本人の方が大勢います。彼らは北朝鮮に連れてこられ工作員として教育されたのですが、今だに日本に帰国できていない拉致被害者の方も大勢いるのです。帰国できない理由は分かりません。北朝鮮を出られる環境にあるのに、洗脳された故に自ら残ることを選択しているのかもしれません。このように北朝鮮には一度足を踏み入れると簡単には脱出できないようです。

最後に

私たちが普段からよく耳にする「ブラック企業」という言葉だけだと、どうも軽く聞こえがちです。ところが、ブラック企業の実態は北朝鮮と同じです。ブラック企業は軍隊や核こそ所持していませんが、法や倫理が通じない杜撰な環境であることには違いありません。皆さんも仕事を選ぶときは、「そこが北朝鮮かもしれない」というくらい慎重に選びましょう。現代の日本は平和ですが、油断すると自由を奪われ、過労を強いられて最悪命さえも奪われる危険性があります。いかなる時も、「会社の業績よりもあなたの人生が大切である」ということを忘れないようにしましょう。とにかく生き延びるのです。

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