YouTubeの成長はどこまで続くのか?

2017年3月1日

「10億時間」と聞くと、それがどのくらいの数なのか全く想像もできません。10億時間を日数にするとおよそ4千万日、年数にするとおよそ11万年です。それだけ膨大な時間の動画が、今や毎日「YouTube」で見られているようです。YouTubeは年々もの凄い勢いで成長を続けていて、2012年からたったの5年で視聴時間が10倍に増加したそうです(参考: IT media NEWS)。このYouTubeの成長ぶりは、グーグルの業績にも良い影響を与えているようで、広告(アドセンス)の売上高にYouTubeが大きく貢献しているとグーグルも語っているようです。

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かつての問題児はエリートになった


今でこそYouTubeはグーグルを代表するサービスの一つにまで成長しましたが、2009年頃までは赤字を垂れ流し続ける得体の知れない問題児でした。当時のYouTubeはまるで収益を上げることができず、「グーグルの買収は失敗だったのでは?」という見方も多かったようです(参考: MarkeZine)。そもそもYouTubeが始まった2005〜2006年頃は、本当に無法地帯でやりたい放題のいい加減なサービスだったことを覚えています。YouTubeにアクセスすると、違法にアップロードされたアニメやテレビ番組たちで溢れかえり、それらが見放題で放ったらかしにされている状態でした。その自由さがウケてか、当時からアクセス数こそは凄まじかったのですが、”事業として”今後の先行きが不透明で黒字化の方法も分からない状態でした。そんな”超問題児のYouTube”をグーグルは買収し、そして10年経った今では見事にエリートに昇格させることに成功したのです。

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今やYouTubeは人々の生活の一部に


今やYouTubeは人々の生活の一部になっています。料理の作り方、メイクの仕方、エクササイズから学校の勉強に至るまで、ありとあらゆる動画をYouTubeで見ることが可能になったのです。ほんの10年前には、HDの高精細な動画をネット配信で見ることが可能になるなんて想像もできませんでした。それが今ではPCはおろか、スマートフォンでネット動画を見ることが主流になったのです。スマートフォンは今までに考えられない速度で世界中に普及し、また、PCを上回る数の人々がスマホを手にするようになりました。そしてYouTubeは、誰しもがいつでもどこでも閲覧できる究極の動画サービスとして人々の生活の一部となったのでした。

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YouTubeはこれからどうなる?


では、YouTubeはこれからどのような進化を遂げていくのでしょうか。YouTubeはすでに4K対応はもちろん、VR向けの360°動画にも積極的な対応を進めています。おそらくこれから先の2020年代にやってくる「IoT」時代においては、想像もできなかったような日常のあらゆるデバイスが、YouTubeを視聴するプラットフォームとなる可能性があるのです。もしかしたらアップルが開発していると噂されている、「スマートグラス」のようなデバイスでも、YouTubeの視聴が可能になるかもしれません。そうなれば、私たちはポケットからスマホを取り出さずとも、「見たい」と思った瞬間に動画を見ることが可能になるでしょう。また、現実世界とのミックスを可能にする「MR」を応用した動画システムが新しく登場し、私たちの生活を大きく変えていく、なんてこともあるのかもしれませんね。

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最後に


ネット動画の歴史はまだまだ浅く、YouTubeでさえも創設から10年と少ししか経っていません。最近は有料版のアマゾンプライムビデオや、ネットフリックスなどがネット動画の市場をさらに牽引し、今やネット動画はオタク向けのものではなく、完全に人々の暮らしに浸透したスタンダードなメディアとして確立されています。かつては動画の制作は、専門的な知識や技術を必要とし、映画やテレビ関係者しかアクセスすることのできない特権階級的な仕事でした。それが今では誰でも好きな動画を作り、公開することのできる時代です。今の子どもたちにとって「動画」とはスマホやタブレットで見るものであり、アンテナでテレビ放送を見ていた時代は終わりを告げようとしています。これからYouTubeやネット動画は何を変えていくのでしょうか。まだまだ想像もできないような進歩が待っているのかもしれませんね。

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