Uberはブラック企業!? 一連の悪行に世界で炎上中

2017年3月4日
[最終更新日]2017年10月21日

配車サービスを手がける「Uber (ウーバー)」といえば、今や世界にサービスを展開する有名企業です。

2016年には日本でも配膳サービス「Uber Eats」を始めるなど、私たち日本人の生活にもUberという名が浸透しつつあります。

そんなUberを巡って、今世界ではいくつかの騒動が起きているようです。

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元女性社員に対するセクハラ問題


Uberでエンジニアをしていた元女性社員である「スーザン・ファウラー」さんは、2月19日に自身のブログにてUberでの実体験を綴りました。内容は、Uberに入社するなり直属の上司から性交渉を求められるという凄まじいものから始まります。スーザンさんはその社内チャットのスクリーンショットを撮り、人事部に報告しますが、「その上司は優秀なので見逃してやってくれ」という対応だったそうです。スーザンさんに与えられた選択肢は別の部署に移動するか、今の部署に残ることだったそうです。ただし今の部署に残る場合は「”ネガティブな人事”を覚悟しとけ」とのこと。結局彼女は別の部署へ移動しましたが、”あの上司”が別の女性エンジニアにもセクハラをしていることを知り、再度人事部に掛け合います。この対応に人事部は「スーザンさんを解雇する」と逆に脅しをかける始末。結局スーザンさんは「Stripe」という別の会社に転職したのですが、彼女が辞めるときには入社時にいた8割以上の女性エンジニアが退職していたそうです(参考: IT media NEWSSusan J. Fowler)。

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#DeleteUberキャンペーン

「#DeleteUber」キャンペーンとは、文字通りUberをスマホからアンインストールしようという運動のことです。この運動の発端は、トランプ大統領が発令した「移民入国拒否」の処置に対して、UberのCEOであるトラビス・カラニック氏がトランプを擁護する行動をしたことです。具体的には、JFK空港で反トランプスデモが起こっている真っ最中に、「Uberは空港付近の割増料金を停止します」とツイートしたそうです(Uberの利用者を増やしてデモを解散させようとした?)。この行動を受けて、反トランプ派の人々はSNS上でハッシュタグ「#DeleteUber」を付けて投稿する運動を始めました。一連の騒動を受けてCEOのカラニック氏はトランプの助言役を退任したようです(参考: BloombergGigazine)。

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グーグルの自動運転技術盗用問題


2月23日、グーグルの自動運転事業を手がける「Waymo」は、Uberに対して自社の自動走行技術を盗んだとして訴訟を起こしました。事の発端は、元グーグルの従業員で現Uber社員「アンソニー・レヴァンダウスキー」氏が退職前に14,000件にも及ぶデータをグーグル社内から不正アクセスしてダウンロードし、退職後にスタートアップ企業「Otto」を立ち上げるのに利用したとのことです。その後UberがOttoを買収し、レヴァンダウスキー氏はUberの自動運転開発の責任者に就任したとのことです。レヴァンダウスキー氏は高度な技術を用いてWaymoのサーバーにハッキングし、証拠の隠蔽を行なったとされています。これらを巡って、Uberはカリフォルニア州営業秘密法違反と特許権侵害の罪に問われています(参考: WIRED)。

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ドライバーに対するCEOの暴言問題

Uberが全世界でバッシングされる決定的な事件となったのはおそらくこれでしょう。これはUberのCEO「トラビス・カラニック」氏が、Uberドライバー「ファウジ・キャメル」さんに対して暴言を吐き散らす様子を収めた車内防犯カメラの映像です。事の発端は、まずカラニック氏が「Uber Black」を使って目的地まで送迎してもらうところから始まります。到着すると、最初はドライバーと握手をして穏やかな雰囲気です。するとドライバーのキャメルさんが、「Uberの料金が下がって困っている、何とかして欲しい」と訴えます。これにCEOカラニック氏は「競争に勝つためだから仕方ない」と返します。すると「Lyft(ライバル会社)はやっている」、「私はUberの料金が下がったせいで借金を背負った」と続けると、だんだん険悪なムードになり、最終的にカラニック氏が暴言を吐いて出て行くというものです。このやり取りを収めたビデオを「Bloomgerg」が記事として取り上げ、全米、全世界でCEOに対する大バッシングが起こります。この騒動を受けてCEOカラニック氏は謝罪を表明しましたが、退任の意向はないようです(参考: GIZMODO)。

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Uberはブラック企業?


一連の騒動から推測すると、Uberの社内文化はとても健全とは言えないようです。おそらくパワハラやセクハラに対して咎める風潮がなく、むしろ容認されているように思えます。20世紀ならまだしも、現代においてこれは許されざることでしょう。とりわけアメリカはパワハラやセクハラといった問題に対してシビアな国なので、全米でUberバッシングが起こっているのにも納得です。さらにグーグルから研究データを平気で盗むといった悪事を容認することから、かなりの悪党集団であるとも言えます。これらの文化を養成しているのは、他でもないCEOのトラビス・カラニック氏なのかもしれません。

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最後に

 

「Uber」は画期的な配車サービス事業によって、文字通り世界を変えました。2009年に設立されたベンチャー企業であったUberは、その後もの凄い勢いで成長し、10年も経たずして世界70ヵ国、450都市にサービスを展開する超巨大サービスとなったのです。その時価総額は680億ドルを突破し(参考: 大塚商会)、今後の成長にも期待されているところでした。今回の度重なる騒動は、間違いなくUberの業績にダメージを与えるでしょう。ここでUberが反省して改心するか、それともまた新たな問題を生み出すかによって今後のUberの動向が決まってくるのかもしれません。ITの世界は栄枯盛衰が非常に激しい業界です。一度天下を取った企業でも、その数年後には転落していることもよくあります。Uberが一流の企業を目指すのであれば、売上の追求と同時に社内文化の積極的な改善にも務める必要があるのかもしれませんね。

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