マスク氏が「ニューラリンク」設立!人類はAIと融合するのか

2017年3月28日

テスラとスペースXのCEOを務めるイーロン・マスク氏は、3月27日(米時間)に新たな企業となる「Neuralink」を設立したそうです(参考: CNET Japan)。この「ニューラリンク」は、医療分野向けの製品になるのではとCNETは伝えています。そして脳に関する疾患の治療に役立てられるのではと見立てています。すでにテスラとスペースXで高い実績を上げてきたマスク氏ですが、今度は医療分野でも革命を起こしてくれるのでしょうか。

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Neuralinkとは何なのか


Neuralink(ニューラリンク)とは一体何のでしょうか。以前にマスク氏は、脳から直接AIのレイヤーにアクセスできる「ニューラルレース」の構想を話していました(参考: GIZMODO)。しかしながら、ニューラルレースは「人間がAIに対抗するためのもの」とされていましたが、TechCrunchの記事によると、

Neuralinkは当面は人間の脳の能力の拡張を目指さない。むしろ同社が探求するのは、危険な、あるいは慢性的な症状を、脳のインタフェイスによって緩和することだ。

とのことです(参考: TechCrunch Japan)。このようにニューラリンクは人間の能力をアップグレードするものではなく、あくまでも補助的な役割としてスタートするようです。例えるなら機能強化のパワースーツというよりも、暮らしを支える車椅子に近い存在なのかもしれません。

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あえて医療分野を選んだ?


「ニューラリンク」は、まずは医療分野向け製品としてスタートし、おそらく多くの患者が利用することになります。マスク氏があえて医療用としてスタートした理由は、それが実用化への最短ルートだからではないでしょうか。マスク氏はこれまでも非常に効率的に仕事を進めてきました。テスラの車もシミュレータを使うことで走行実験にかかる時間を大幅に削減しましたし、世界中から走行データを回収することで自動運転技術をいち早く完成させました。

そして今回も、ニューラルレースのような得体の知れない製品をいきなり売り出すのではなく、まずは確実に使ってくれる「医療分野」に的を絞ったのだと思います。患者は治療のためなら心良く製品を使ってくれますし、会社側にも人助けという大義名分が生まれます。そして医療分野で成功してデータの回収がすんだところで、いよいよ一般消費者向けにニューラルレースが発売されるのかもしれません(おそらく高額ですが)。マスク氏のことなので、「その日」が来るのは私たちの想像よりもずっと早いのかもしれませんね。

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最後に


この「ニューラリンク」を、私たちがどのようにして利用するのかは現時点では全くもって不明です。ただマスク氏はたびたび「人はAIに支配される」という論調を展開しています。そう考えると、このニューラリンクが将来的に「人とコンピュータの融合」を果たすのかもしれません。そして、スマホやPCに頼らずとも高度な情報源にアクセスしたり、複雑なプログラムを脳内で処理できるようになるのでしょうか。そうやって人はAIに支配されることなく生きていけるというのが、マスク氏の目指す未来なのでしょうか。この辺りの話は完全にSF映画の領域ですが。

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