ディズニーはネットフリックスを買収した方がいい?

2017年3月9日
[最終更新日]2017年03月09

ディズニーは自社傘下のケーブルテレビチャンネル「ESPN」の従業員を大幅にレイオフ(リストラ)することを発表しました(参考: Forbes Japan)。この背景にはもちろんケーブルテレビを解約する「コードカッティング」が影響しています。Forbesの記事によると、

ESPNは発表文で、消費者が複数の方法でコンテンツを視聴するようになった現在、同社は変化を受け入れ、サービスを向上させるためのプロセスを継続しているなどと説明した。

と書かれている通り、ネットフリックスやAmazonプライムビデオのような定額制動画配信サービスがケーブルテレビの収益に多大なダメージを与えていることは間違いなさそうです。

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下がり続けるディズニーの収益源


ウォルト・ディズニー・カンパニーの事業のうち全体の6割の収益を占めているのが、映画でもテーマパークでもなく「メディアネットワーク事業」です(参考: The Walt Disney Company)。このメディアネットワーク事業とは、テレビ局「abc」の広告枠料と、その傘下のケーブルテレビ「ESPN」の有料会員費です。冒頭でも述べた通り、近年は「コードカッティング」というケーブルテレビを解約する傾向が高まってきていて、ディズニーの収益源もダメージを受けているようです。このまま「テレビ離れ」が進んでいけば、おそらくディズニーのメディアネットワーク事業は成り立たなくなるでしょう。

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ディズニーとネットフリックスの関係


ここでForbesの記事でも取り上げられているのが、ディズニーがネットフリックスを買収するという”案”です。ネットフリックスといえば、ケーブルテレビを絶滅に追いやる原因となっている最大の敵です。その宿敵を丸ごと買収して味方に付けてしまえということなのです。現在のディズニーとネットフリックスの関係はとても良好なようです。両者は独占配信契約を結んでいて、すでに「ズートピア」などがネットフリックスで配信されています(アメリカのみ)。このまま買収して、ネットフリックスをディズニーの帝国に迎え入れるという話は十分にアリなのではないでしょうか。

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ディズニーがネットフリックスを買収するとどうなる?


もしもウォルト・ディズニー・カンパニーがネットフリックスを買収して、「ディズニー・ネットフリックス」となった場合どうなるでしょうか。まずコンテンツ配信においては、歴代の全てのディズニー作品がネットフリックスで視聴できるようになるかもしれません。もしそうなれば、間違いなくネットフリックスの会員数は急増します。ディズニーにとっては、右肩下がりのテレビ事業に変わって「ネットフリックス」という新たな強力な武器を手にすることができます。そしてネットフリックスも潤沢な資金を得られるので、よりハイクオリティなオリジナル作品の制作を行うことが可能になります。さらにディズニー制作のオリジナル作品もネットフリックスで配信されることになるでしょう。そうなればコンテンツ力で他の動画配信サービスに圧倒的な差をつけることになります。このようにディズニーのネットフリックス買収は互いにメリットが多いのかもしれませんね。

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最後に


インターネットとテレビの関係といえば、最近「YouTube TV」というネットでケーブルテレビを視聴できるサービスがグーグルから発表されました。おそらくこの「YouTube TV」はコードカッティングをさらに加速させることになるでしょう。2010年代はメディアの歴史において大きな転換期になりました。あらゆるテレビ放送やDVDなどの映像ソフトは、全てインターネットに飲み込まれてしまったのです。かつてディズニーはケーブルテレビの時代が来ると予想し、1996年にabcおよびESPNを買収しました。そしてそのメディア事業は見事に、映画やテーマパークを上回るディズニーの収益の柱となったのです。そして今、時代はインターネットの動画配信が主流になりつつあります。ディズニーがネットフリックスを買収をすることは、この時代に流れに乗る上で必然のことなのかもしれませんね。

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