チャデモが最大350kW給電へ強化!スーパーチャージャーを上回る

2017年3月27日

EV(電気自動車)を充電するための規格「CHAdeMO (チャデモ)」が、2010年の登場以来始めて仕様を改定し、大幅に強化することが決まりました(参考: 日本経済新聞)。7年ぶりに強化された新しいチャデモでは、従来比で約3倍となる150kWの電力供給に対応するそうです。また、2020年をめどに最大出力をさらに350kWまで拡大する計画とのことです。実現すればテスラのスーパーチャージャーの120kWを大きく上回ることになります。これまでEVの欠点であった充電速度が改善され、普及に向けた大きな進歩になることに期待されます。

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CHAdeMoとは?


CHAdeMo(チャデモ)とは、2010年に制定されたEV(電気自動車)急速充電の標準規格です。制定時は62.5kWまでの電流に対応していました。チャデモの規格はトヨタ、日産、三菱自動車、スバルなどのEV・PHVがすでに採用しています。また、米テスラのEVも、専用アダプターに接続することでチャデモによる充電が可能です(参考: テスラ)。チャデモの急速充電は1回30分までと決まっていて、満充電にならなくても30分で強制終了される仕組みです。すでに高速道路の一部サービスエリアや、コンビニ、ディーラーなどにチャデモの急速充電システムが設置されるなど、地道に普及を進めているようです。

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スーパーチャージャーをも上回る

EV最速の充電器といえば、テスラのオーナーにのみ解禁されている「スーパーチャージャー」というものがあります。これは最大120kWの給電によってわずか30分の充電で270kmの走行を可能にするとても高性能なものでした(参考: テスラ)。新しいチャデモはそのスーパーチャージャーをも上回る150kWの送電を実現する予定です。さらに将来的には更に高性能な300kWの給電にも対応し、スーパーチャージャーの2倍の給電力を実現することになります。チャデモは高速道路やコンビニなどに幅広く設置され、テスラのオーナー以外も利用可能です。誰もが高速充電を利用できる時代がやってくるようです。

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ようやくEVの普及が始まる!?


チャデモは2010年に制定され、その年に国産初のEVである日産「リーフ」が登場しました。当時のEVは、テスラのような1,000万円近くするモデルか、日産や三菱などの航続距離が200km程度しかないモデルのどちらかで、一般普及には程遠いものでした。ところが、2017年にはテスラから$350で345km以上走れるモデル3が登場し、日産からも航続距離を大幅に改善した新型リーフが登場すると言われています(参考: clicccar)。そして今回チャデモも従来の3倍以上の電力で充電できるようにアップグレードしました。これまでは「イノベーター」しか手を出さなかったEVですが、ようやく「アーリーアダプター」の手に届くようになるのかもしれませんね。

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最後に


EVが本格的にガソリン車に取って代わるのは、まだ先であると言えそうです。まずは今回の新しいチャデモの規格を採用した充電器を設置する必要があります(従来のものを使いまわせるかどうかは不明)。そして何よりもEVそのものがもっと売れる必要があります。日本ではプリウスが大人気で、新しいノートも人気を集めているように、燃費の良い車は売れる傾向にあります。こういったプリウスやノートを利用している層の人たちが、テスラやリーフに興味を示してくれるかどうかがEV普及の要になりそうです。EVはガソリン車よりも走行コストが安く、乗り心地が良く、それに環境にも優しい、ということを理解してもらえれば、必ず購入者も増えるはずです。

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