「オフライン」と「ダウンロード」は死語になる?

2017年3月19日
[最終更新日]2017年03月20

インターネットの進歩は私たちの暮らしを大きく変えてきました。かつてはウェブサイトの画像を表示するがやっとだったインターネットも高速化が進み、いまでは音楽や映画、ゲームソフトさえもダウンロードしてすぐに楽しめるようになりました。ところが、その「ダウンロード」という言葉でさえも死語になりつつあります。インターネットのさらなる進化であり、2020年頃に始まると言われている「5G」がその流れを加速させるのかもしれません。

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5Gが始まるとどうなる?


では実際に5G(ファイブ・ジー)が始まるとどうなるのでしょうか。5Gの主な特徴は以下の通りと言われています。(参考: NTT docomo)。

  • 2010年付近の約1,000倍のトラフィック量に耐えられる
  • 10Gbpsを超える高速通信
  • 高周波帯(3GHz、10GHz)をうまく使うことで混雑緩和

このように5Gは現在の一般家庭に使われているブロードバンド回線よりはるかに高速・高機能で利用できるようです。もちろんスピードの高速化も魅力的ですが、高トラフィックに耐えられるという方が私たちには恩恵が多いかもしれません。現在の4Gは負荷に弱く、1人辺り月に数GBまでと制限せざるを得ない状態です。5Gではこの制限が遂に取り払われるかもしれないのです。これこそ本当の「パケホーダイ」ですね。また、これだけ高速でかつ通信制限もないのならば、あらゆるコンテンツやアプリケーションをそのままオンライン上で実行することが可能になるはずです。

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音楽・動画はストリーミングが主流に


今では音楽は「スポティファイ」、動画は「ユーチューブ」や「ネットフリックス」などのストリーミングで視聴するのが当たり前になりつつあります。かつて2000年代に流行したiTunesなどの「ダウンロード」も、もはや死語になりつつあるのです(ついでに違法ダウンロードも)。このようなストリーミングが流行した背景には、「スマートフォン」と「4G」の普及が関係しています。スマホのおかげでいつでもどこでもネットにアクセスできるようになりましたし、4Gはより高速でネットを利用できるようになりました(通信制限はありますが)。それによって従来は難しかった音楽や動画のストリーミング再生を難なくこなせるようになったのです。

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ゲームもストリーミング?


最近のゲームは1本50GB以上するものざらで、ダウンロードに時間がかかりますしストレージをかなり圧迫しています。もしもダウンロードせずにそのままストリーミングでプレイするのが主流になれば、もっと快適にゲームを楽しめるはずです。そしてハードウェアスペックにも左右されないというメリットもあります。最近のゲームは高度に複雑化していて、快適にプレイできる水準を満たすためのゲーム用PCを用意するだけでも大変です。そのため、すでに始まっているソニーの「PS Now」のようなサービスが主流になる可能性があります。ゲームとはあくまでも娯楽なので、より手軽に楽しめることを多くのユーザーが望んでいるはずです。

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アプリケーションもストリーミングで実行?


現在の4GやWi-Fiは、せいぜい100Mbpsも出れば良い方です。ところが5Gはその100倍である10G(10,000M)bps以上を実現する予定です。もしそれが実現できれば、アプリをちまちま「ダウンロード」するよりも、オンライン上でそのまま実行した方が効率的になります。音楽・動画・ゲームに続いて、アプリケーションのストリーミング化に期待されているのです。そしてもしかしたら、今のように特定の「OS」にとらわれることもなくなるかもしれません。オンライン上で全てのアプリケーションを実行できるようになれば、iOSやAndroid、WindowsなどのOSを気にすることなく、誰もが共通のアプリケーションを利用できるときが来るのかもしれませんね。

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Wi-Fiはなくなる?


5Gの開始によって、ついでに「Wi-Fi」という言葉も死語になるかもしれません。なぜならインターネット接続はこれまでのブロードバンドではなく、各デバイスから5Gに直接繋げばよくなるからです。今Wi-Fiや有線接続されている自宅のPCも、5Gにダイレクト接続するようになるのでしょう。これによって新築を建てる際のブロードバンド工事も不要になります。そして街のWi-Fiスポットも徐々に消滅していくでしょう。将来は、「私たちが若い頃は街でよくWi-Fiを探していたんだよ」と子どもたちに語る日が来るのかもしれません。ちょうど今で言う公衆電話みたいな感じですかね。

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最後に

5Gが始まれば、私たちはどこからでも高速なインターネットに接続できるようになります。かつて2000年代前半に「ユビキタス社会」という言葉が流行りましたが、ようやくその世界を実現できる日が近づいているようです。もしそうなれば、もはや「オフライン」という言葉は使われなくなるでしょう。現代においても、携帯電話がオフライン(圏外)になるのは山やトンネルなどの一部に限定されます。つまりこれからは日常生活を送る上では、あらゆるスマホ・タブレット・PC・車・ウェアラブル・IoTデバイスなどが、常時、一日中、年中インターネットに接続されていることが当たり前になるのです。そのような世界がやって来るのは楽しみであり、恐ろしくもあります。少なくとも10年後には、私たちの生活は今と全く違う世界になっていることを覚悟しておいた方がいいのかもしれませんね。

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