いじめ対策?イギリスの学校で「ボディカメラ」導入

2017年2月8日
[最終更新日]2017年05月15日

学校におけるイジメや学級崩壊の問題は世界共通のようです。イギリスのある2校の中学校において、警察用のボディカメラを教師が試験的に着用することが始まったようです(参考: The Guardian)。その背景には、生徒たちの行動が無秩序すぎて教師が手をつけられないという、日本でいうところの「学級崩壊」のような問題があるようです。このカメラは常時オンにするわけではなく、あくまで生徒や教師が脅威にさらされた場合などの必要な時に利用する最終手段だそうです。警察が防犯用に使っているものと同じタイプのカメラを学校の教師が使うというのは、何とも言いがたいことですよね。

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ボディカメラとは?


そもそも警官用のボディカメラとは、警察官と市民の両方の暴力事件を減らす目的で2015年頃から導入され始めました。その背景には、白人警官に射殺された黒人のマイケル・ブラウンさんの事件の影響が大きく、オバマ前大統領もボディカメラの必要性を訴えたことが関係しています。実際にボディカメラを導入してから警官への苦情が9割以上減ったという話もあって(参考: TechCrunch Japan)、一定の効果を上げているようです。こと警察官のボディカメラは、犯罪者から警察官を守るためというよりも、警察官から市民への不正やいじめ、暴力行為を予防するのに役立っているようです。

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学校への導入には賛否両論?


もちろん警察官向けのボディカメラを学校の教師が導入するのは穏やかな話ではありません。あたかも生徒を犯罪者予備軍のような扱いをすることになりかねないからです。実際にBig Brother Watchのディレクターであるダニエル・ネスビット氏は、

「これは、古くからの問題に対する過剰な反応のようです。これらの学校は、教師をスヌーパ(せんさくする人)に変える危険性があるため、この侵入技術をどのように使用するかについて非常に注意する必要があります。両親と生徒は、この試行について十分な情報を得て、懸念を提起する機会を与えられなければなりません。」

と述べているそうです(参考: The Guardian)。しかし教師側にとってはボディカメラの導入はやむを得ないのかもしれません。校内で暴力的な行動をとる生徒たちは一定数いますし、教師には彼らから自身と他の生徒を守る義務があります。教師は警官と違って丸腰ですし、生徒には一切手を挙げることは許されていません。教師にも安全を保障する道具が必要なのです。

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最後に

本来安全な場所であるはずの学校において、ボディカメラのような防犯グッズが必要になってきたのは喜ばしいことではありません。すでにアメリカの一部の学校では、殺人や強盗・傷害に手を染めるギャング生徒の増加から警察官が駐在しているところもあり、もはや子どもといえども素人には手に負えなくなっているようです。やがてこのような学校の治安の悪さは、外の街にも波及していきます。かつて犯罪の増加から、街中に防犯カメラが設置されるようになったように、やがては私たち一般市民もボディカメラをつけて街を歩かねばならない時代が来るのかもしれません

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