対AI!? イーロンマスクが提唱する「ニューラルレース」とは?

2017年2月2日
[最終更新日]2017年05月17日

今や「AI」という言葉を聞かない日はないほど、AIは連日ニュースを騒がせています。そして以前からAIがチェスや囲碁などのチャンピオンを破ったのは話題になっていましたが、なんと今回は最も攻略が難しいとされていた「ポーカー」でさえも、人間を破ってしまったようです(参考: TechCrunch Japan)。ポーカーは相手の手を読むいわば心理戦的な要素の強いゲームです。カーネギーメロン大学の研究によると、AI「Libratus」は、相手にハッタリをかけることをポーカーの対戦を通じて自ら学習し、見事世界ベストのプロポーカープレーヤーを破ったようです。

もちろん、チェスや囲碁、ポーカーなどのゲームにおいてはパターンデータをもとに最適な答えを選んでいるに過ぎないので、今のところはこのようにルールの敷かれた限定的な使い方でないとAIは人間を超えることはできません。ところが、もし今後(ウン十年後?)CPU/GPUが飛躍的に進化し、スーパーコンピュータ並みかそれ以上の性能を実用化できたとき、人間のあらゆる行動パターンやルールを自ら学習できるAIが登場するかもしれません。もしそうなれば、私たちの存在そのものが脅かされることになりかねません。

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人がAIに支配されないためには?


AIと人間の関係とえば、テスラCEOのイーロン・マスク氏はたびたびAIに人類が支配されかねないことを心配しています。実際にマスク氏はAIに関する質問にこう答えています(参考: ログミー)。

人工知能についてはかなり慎重にならないといけないと思います。おそらく人類の一番大きな脅威となりうるものですね。ですので、本当に慎重さが求められます。規制や監視が国レベル、あるいは国際レベルで必要だと思いますね。私たちが何か分別に欠けるようなことをしないためにね。人工知能は悪魔を呼び出すようなものですから。そういうテーマの話は色々ありますよね、五芒星と聖水を持っている人が悪魔をコントロールできると思って、でも結果的にできなかった、というような(笑)。

このようにマスク氏はAIに対してとても脅威を感じているようです。現代のAIはまだまだ生まれたばかりで、いわば0〜1歳児のようなものなので何の脅威も感じません。ところが、やがて年月とともにAIは急激に進化し、いずれ反抗期を迎える頃には私たちの手に負えなくなる可能性があるのです。急激に進化した未来のAIから見れば、今の人類はチンパンジーに見えるかもしれません。そんなAIの支配に人類が対抗するために注目されているのが、「ニューラルレース」というものです。

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ニューラルレースとは?


「ニューラルレース (Neural Lace)」とは、詳しいことはまだ登場していないので不明ですが、簡単にいうと人とAIとの融合を目指したもののことのようです。具体的には、脳の中にマイクロチップを埋め込み、AIのレイヤーを人間が利用できるようにするということみたいです。そんなSFアニメのような話はにわかに信じがたいのですが、どうやらあの男がまた実現させようとしているようです。

2017年1月25日、イーロンマスク氏が自身のツイッターにて、「ニューラルレースどうなってる?そろそろ発表する?」という質問に対して「多分来月だよ」と返信しました。これまたマスク氏お得意のビッグマウスかもしれませんが、この情報が本当なら2月中にマスク氏から「ニューラル・レース」に関する情報が発表されることになります。それはテスラ・モーターズから正式に社名変更を果たした「テスラ」社から発表するのか、「スペースX」社からなのか、はたまた全く新しい会社を立ち上げて発表されるのかはわかりません。少なくともマスク氏がAI分野へ参入することは間違いなさそうです。

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最後に


人類はこれまで道具を得ることで能力を拡大してきました。私たちが今使っているスマートフォンだってそうです。スマホを持っているか、持っていないかの情報差はとても大きいですよね。そして人類は次に「ニューラルレース」を得て、AIを上回る力を手に入れることになるのかもしれません。

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