モノやサービス価格の二極化がますます進む?

2017年2月7日
[最終更新日]2017年02月19

ここ10年ほどの間に、ファスト〜や、格安〜という言葉をよく耳にするようになりましたよね。今や服を買うときは、ユニクロやH&Mに行けば1,000円程度から買うことができますし、寿司を食べたいときは、くら寿司やスシローへ行けば1,000円でお腹いっぱいになります。さらに最近では携帯電話の通信料金でさえも、月1,000円台からの利用が当たり前になりつつあります。このように、消費者はより低価格のものを求め、モノやサービスの価格は「安ければ安いほどいい」という感覚が市場に定着しつつあります。このようなデフレマインドによって、「安いものがより売れる」というのが最近の市場価格におけるスタンダードになっているようです。

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モノやサービスの低価格化はまだまだ進む?


ではここで、「モノやサービスの低価格化は今後も進むのか」ということが気になりますよね。その答えはイエスだと思います。例えば、ユニクロと同程度のクオリティで100円程度で服を売るウルトラファストファッションなるものが登場したら、みんな買いに行きますよね。おそらく私も買いに行きます。このように価格の下落には際限が無いので、消費者のマインドとしては、1円でも安ければそちらを選びます。もちろん現状のやり方では100円の服を売って利益を出すのは不可能に近いです。しかし、もし今後ロボットや3Dプリンタなどのテクノロジーのブレイクスルーによって、無人で服を作れるようになったらどうでしょうか。服の無人製造が可能になれば、人件費をゼロにできるのでより低価格でモノを売ることが可能になります。このようにモノやサービスの低価格化はまだ進む可能性があるのです。

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カギを握るのは無人化とシェアリングエコノミー?


おそらく今後数十年は、モノの製造や、サービス業における無人化とシェアリングエコノミーの導入が、より進むのではないでしょうか。無人化が可能な製造業やサービス業は今後どんどん無人化し、削った分の人件費でより価格を下げることができます。すでに「Cafe X」のようにロボットアームがコーヒーを淹れる店も登場するなど、これからは「人の手作業」をロボットがどんどん代用していくのです。今は数百〜数千万円するロボットも、量産されれば価格が下がっていきます。機械導入コストの問題は時間が解決するのです。このように無人化できるモノやサービスは無人化され、低価格化が進んでいきます。

もちろん最後まで無人化が難しいモノやサービスも当然あります。それらはシェアリングエコノミーの導入によって、低価格化が進むと予想します。例えばタクシーの運転手を無人化することは”まだ”無理ですが、配車サービスである「Uber」の導入によって、タクシーの運賃はぐっと下がりました。また宿泊業も無人化が難しいですが、「Airbnb」の民泊サービスによって宿泊料は安くなりました。モノの売買には仲介業者が必要でしたが、「メルカリ」を使えばリサイクルショップよりも安くモノを買えるようになりました。このように無人化の難しいモノやサービスも、シェアリングエコノミーの導入によって低価格化が進んでいくのではないでしょうか。

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低価格路線と高級路線の真っ二つに分かれる?


メイド・イン・チャイナの安いカバンが大量に売られるようになっても、シャネルやプラダのバッグは相変わらず売れ続けています。100円の回転寿司チェーン店が全国に展開しても、相変わらず高級寿司店は繁盛しています。民泊が流行っても、超高級ホテルや旅館には影響はありません。格安スマホが登場しても、相変わらずiPhoneやGalaxyは人気です。このようにモノやサービスの低価格化がいくら進んでも、高級路線を展開するいわゆる「ブランド化」されたものは、従来通りのセールスを続けています。このことから、ひたすら低価格化をつきつめる「低価格路線」と、高い質やサービスを提供する「高級路線」が真っ二つに分かれていくのではないでしょうか。どちらにも属さない中途半端なモノやサービスは今後間違いなく消えていきます。これはちょうど価格のピラミッドの中間部分が消滅するようなイメージです。

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最後に


よく価格自慢をするとき、大阪では安い方が自慢でき、東京では高い方が自慢できると言われていますよね。これは”どちらも正しい“ようです。今後生き残っていくモノやサービスは、「極端に安い」か、「極端に高い」かのみだからです。

今後低価格化を促進させるであろう「無人化」と「シェアリングエコノミー」が可能になったのは、紛れもなく「テクノロジーの進歩」が背景にあります。無人化にはロボットやソフトウェア、AIの力が欠かせませんし、シェアリングエコノミーにはスマホやインターネットが必須です。ところが低価格化が進むのに比例して、高い品質やサービスを提供する企業はより評価されることになります。これはテクノロジーの進歩には補えない「独自性」を消費者が求めるようになるためではないでしょうか。

いずれにせよ、中途半端な価格で中途半端なモノやサービスを売りつけているボッタクリ企業は今後間違いなく淘汰されていきます。モノやサービスの二極化が進むことは、私たち消費者にとっては合理的で良いことなのかもしれません。ただし無人化が進むことで労働者の仕事が消えていく問題には対応が必要になってきます。

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