「未来のアパレル産業」がどうなっているか想像してみた

2017年2月12日

昨今はテクノロジーの進歩によって、あらゆる業界が劇変しています。すでに6テックと呼ばれるように、これから金融や自動車、教育産業などがテクノロジーによって大きく変わっていくのです。そんな中で今回は、それよりも先の時代に訪れるであろう「アパレル産業」におけるテクノロジー革命について考えてみたいと思います。アパレル産業の基本構造は1世紀以上変わっていません。近年は途上国に工場を移すことでコストを抑えた「ファストファッション」が主流になっていますが、きたるべきテクノロジー革命が起きたときには、そのファストファッションという言葉さえ死語になるでしょう。そんなアパレルとテクノロジーの融合、題して「アパテック (appa tech)」について、今回は見ていきましょう。あくまでも想像なので楽しむつもりでご覧ください。

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服は全てオーダーメイドの時代に?


現代においては、私たちは大量生産された服の中から、自分の体に合う最も「近いサイズ」のものを選んでいます。例えばTシャツが欲しいときは、ユニクロに行って、S・M・Lの中かから自分の体のサイズに近いものを選びます。もちろんあくまでそれは「近い」だけなので、あなたの体に100%フィットしているわけではありません。もちろん、その問題を解決するには、オーダーメイドの服を作ることです。ただし、現代における服のオーダーメイドはとても高額で、ユニクロやH&Mで買うよりも10倍以上の値段がかかります。それよりかは、値段が安く、流行の服を複数のバリエーションで揃える方が効率的であると現代では考えるのが普通です。

ところが、もし服のオーダーメイドがファストファッション並みかそれ以下の価格で利用可能になったらどうでしょうか。しかも一度全身をスキャンしておくだけで、あとは自動的にあなたの身体に合う服を作ってくれるとしたら。最近は「Sewbo」のような服を縫えるロボットが登場してきました。そのため、服の生産は近い将来には無人化が実現できそうなのです。もし服生産の無人化が実現すれば、人件費が消えた分、服そのものの価格も安くすることができます。従来は人の手で作っていた高額なオーダーメイドの服も、将来はあなたの身体スキャンデータを元に、100%ジャストフィットするようにロボットが作ってくれるようになるかもしれないのです。そうなれば誰もが安価なオーダーメイドの服を着る時代がやってくるのではないでしょうか。

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AIがデザインしてくれる?


次に服の「デザイン」はどうなるでしょうか。今はデザイナーがデザインした服を着ていますが、もしかすると「AI」があなたの体型に合う服をデザインしてくれたり、季節や流行に合わせて服を選んでくれるようになるかもしれません。もしそうなれば、毎朝どの服を着て行くか悩む必要もなくなるかもしれませんね。

もちろん個性を出したい人は、アプリを使ってオリジナルのデザインの服を自分で自由につくれるのもいいかもしれません。その頃にはファッションセンスとは、いかに自分の体型に合わせた服をつくれるかの「デザインセンス」になっているのかもしれませんね。

つまり、将来あなたが新しい服が欲しいときは、スマホのアプリを立ち上げて、AIのおすすめするデザインの中から服を選び、3DCGで作られた完成イメージを見て注文を決めるのです。すると1週間もすれば宅配用のドローンがあなたの服を持ってきてくれるでしょう。もちろん、その服はあなたの身体に100%フィットするように作られた、世界に1着だけのあなた専用の服です。

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最終的には3Dプリント?


これはまだまだ先の話になるかもしれませんが、もしコットン素材を使った3Dプリンタが登場すればどうなるでしょうか。あなたはもはや、インスタやYouTubeで見つけたお気に入りのデザインの服を、スマホのアプリから自宅の3Dプリンタで印刷できるようになるのです。そうなってくると、服そのものではなく「デザイン」に対して価値を見出されるようになるのかもしれません。人気のデザイナーの「デザインデータ」を購入して、家や店の3Dプリンタで服を印刷する、そんな時代がやってくるのかもしれませんね。

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最後に


現代のアパレル産業は価格の安さを追求するあまり、カンボジアなどの途上国の従業員を劣悪な環境でこき使うブラック労働が社会問題になっています。テクノロジーの進歩による製造の無人化は、このようなブラック問題を根こそぎ無くすことに期待されているのです。そして服の価格低下やAIなどのテクノロジーの進歩によって、ユーザーはよりファッションに手を出しやすくなることに期待されています。それはちょうど、スマートフォンの登場でPCアレルギーの人にも「アプリ」を使ってもらえるようになったように、ファッションは一部のオシャレ人間のものではなく、万人が利用できるものになるのです。どの人のどの体型にも合う服は必ずあります。今まではそれを見つけ出すのがとても難しくて多くの人にはファッションアレルギーを与えていました。もしテクノロジーやAIの力で誰でも簡単にオシャレが楽しめる時代がくれば、デザイナーはより活躍の場を増やしますし、人類の暮らしはより豊かなものになるのかもしれませんね。

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