「柳井正」と「孫正義」の違い。理想の経営者はどっち?

2017年1月12日
[最終更新日]2017年02月18日

日本を代表する現代の実業家といえば、ユニクロの「柳井正」さんと、ソフトバンクの「孫正義」さんを思い浮かべる人が多いと思います。そして「ユニクロ」も「ソフトバンク」も、今ではどちらも世界で活躍する大きな会社です。ところが、この一見すると似ている両者には決定的な違いがあります。それは「ユニクロ」はブラック企業として嫌われることが多く、「ソフトバンク」は革新的な企業として尊敬されることが多いということです。実際に経営者の中でも、尊敬する人物に孫正義を挙げる人は多くいます。対する柳井正はなかなかの嫌われ者で、文春からたびたび狙い撃ちにされています。ではいったい何が両者の違いなのでしょうか。

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柳井正


柳井正はとにかく利益を増やすビジネスを第一に考えています。だから服を安く大量に売るのです。そしてユーザーも「ユニクロ」だから買うのではなく、「安い」から買うのです。だから2016年の前半に値上げしたときは、ちっとも売れなくなりました。ユーザーは高くなったユニクロを見て、「さらに安い別の服」を買うようになったからです。ユニクロがユニクロである理由はないので、他により安いブランドが登場すればユーザーはそちらに流れます。服を安く売るために、人件費を極限まで抑え込み、従業員に重労働を課します。シンプルに利益を増やすためなら、このやり方がベストだからです。これが柳井正のやり方です。

孫正義


孫正義はユーザーを、そして世界を驚かせるビジネスを第一に考えています。だからペッパーを売るのです。ペッパーなんてハッキリ言えば利益率の悪いろくに儲からないガラクタ人形です。それでもペッパーを売るのはなぜだと思いますか?その答えは、あなたが初めてペッパーを見たときどう感じたかにあると思います。ペッパーを初めて見たとき、興味をそそられましたよね。「会話してみたい」と思いましたよね。あるいは純粋に「すごい」や「おもしろい」と思った方もいると思います。

これが孫正義のやり方なんだと思います。それは世界を驚かせることや、昨日までなかったものでユーザーを楽しませることです。もちろんペッパーはまだまだだ実用的なレベルではありません。しかし将来ペッパーのようなロボットが主流になる時代が来れば、これまで投資したコスト以上の利益が最終的にソフトバンクに返ってきます。もちろん逆にそうならずに損だけして終わる可能性もありますが。

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最後に


柳井正と孫正義の違いは、やはりコストを払っているかどうかに尽きると思います。柳井正は自分が損をすることは絶対にやりませんが、孫正義は自ら進んで損をします。この「損」とは、単純に無駄な事業に金を突っ込むことではなく、誰かを楽しませたり、驚かせたりできるかという点です。孫正義はこの「損」の仕方が特段にうまく、最終的に支払った「損」以上のリターンを得ています。ボーダフォンの買収は人々を驚かせ、結果的に大成功しました。画期的なホワイトプランの導入や、いち早くiPhoneを販売したことはソフトバンクのユーザーを一気に拡大することに繋がりました。もちろんスプリントの買収など、うまくいっていないこともあります。今やっている「ソフトバンク・ヴィジョン・ファンド」は今後大化けするかもしれませんし、大失敗に終わるかもわかりません。どちらにせよ、孫正義はこれからも積極的に「損」をして事業を拡大していくでしょう。対する柳井正は、おそらく今のユニクロ事業を細く長く継続させる道を取り続けます。最終的に人々のためになるのがどちらのやり方であるか、あなたにはわかりますよね。

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