映画「帰ってきたヒトラー」はトランプ政権発足の今こそ見るべき!

2017年1月27日
[最終更新日]2017年02月18

今回は「帰ってきたヒトラー (Er ist wieder da)」という映画をご紹介します。この映画は2015年に公開されたドイツ映画で、同名の大ヒット小説が原作になっています。

この物語は、もしもアドルフ・ヒトラーが現代のドイツにタイムスリップしたらどうなる!?というフィクション映画です。始めに再確認しなければアドルフ・ヒトラーは1,700万人を虐殺した史上最悪の独裁者ということです。この事実を忘れていると、この物語の方向性を失ってしまいます。

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笑えるコメディ、かと思ったら…?


この映画はアドルフ・ヒトラーが現代にタイムスリップするところから始まります。ヒトラーが目覚めたら公園の茂みの上に横たわっていたという何ともシュールな始まり方です。突然現代に舞い降りた彼は観光客たちの格好のオモチャにされ、当然誰も本物であるとは信じません。序盤の方ではイカツイ総統が市民にもてあそばれている様が実に愉快で笑えます。ところが、ヒトラーは徐々に現代においても頭角を表し始め、市民の声に真剣に耳を傾き始めたり、新聞やインターネットを通して積極的に情報を集め始めます。そして現代のドイツ国民が抱える不満や怒りを見事に汲み取り、やがて「あの演説」で市民を虜にし始めるのです。そして知らず知らずのうちに私たち映画の視聴者も総統のマジックにかかっていきます。そしてドイツ国民は現代に帰ってきたヒトラーを熱狂的に支持し始め、そこで物語は終了します。

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現代社会を痛烈に皮肉っている?


映画の中でヒトラーが発する「現代は1930年代と何も変わらない」というセリフが印象的でした。実際に現代のドイツは難民の受け入れやイスラム国の台頭などによってとても混乱しています。ドイツ国民の不満も爆発寸前まで来ているでしょう。もし本当にヒトラーが現代に戻ってきたら、国民は彼を再び支持する可能性が高いのかもしれません。もちろんタイムスリップなどあり得ない話なので、ここでは「もし第2のヒトラーが現れたら」と仮定して考えてください。今のドイツでは、このような第2のヒトラーがいつ国民に選ばれて権力を持ってもおかしくない状況なのかもしれませんね。

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最後に


20世紀のヒトラーは、ある日ポッと湧いてきてドイツ国民を支配したわけではありません。国民の抱えていた不満や怒りが、ヒトラーという人物を生み出したのです。そのことを忘れていると、現代にまた第2のヒトラーが生まれることになりかねません。ヒトラーがユダヤ人を虐殺したのは、彼が個人的にユダヤ人が嫌いだったわけではなく、ドイツ国民の中にユダヤを嫌う闇があったからです。

現代においても、アメリカでドナルド・トランプが大統領に選ばれてしまったのは、おそらくアメリカ国民の中に、メキシコなどの移民を嫌う闇が存在していたからなのかもしれませんね。そしてトランプはただそれを体現したに過ぎません。彼が個人的にメキシコ人に恨みがあるわけでも何でもないからです。

このように自分が普段から抱えている不満や怒りを、どうどうと口に出してくれる強いリーダーが現れると、私たちはついその人を熱狂的に支持したくなってしまいます。これは日本とて例外ではありません。市民の意見を代弁するのが政治家の役目ですが、行き過ぎた市民の思想を改めるのもまた、政治家の役目なのかもしれませんね。

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