「AI」が普及するのはいつ?鍵はパーソナル化にあり

2017年1月23日
[最終更新日]2017年02月18日

「AIがAIをプログラムできる時代がやってくる!?」というニュースが先日話題になりました。これは「Google Brain」を始めとしたあらゆる機関のAIが、人間がプログラムするよりも同等かそれ以上の精度の成果を上げているという結果から言われているそうです(参考: TechCrunch Japan)。これまではテクノロジーの進歩によってあらゆる職業が消えても、プログラマーの仕事は最後までなくならないと思われていたのですが、なんと「プログラマーのつくったAIがプログラマー以上の仕事をこなせるようになってきた」という皮肉な話なのです。ただし、現状ではプログラマーレベルのAIを動かすためには、高性能GPUを搭載したコンピュータが800台必要になるとのことです(笑)。なので、少なくともGPUの性能向上と価格が下がってくる数年〜数十年の間は、まだ執行猶予があるということになります。

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AIの普及期はいつなのか?


現代における「AI技術」というのは、私たち誰もが使えるものではなく、限られた大企業だけが利用できる特権的なもので、言うならば「オフィスAI」です。これはかつての「コンピュータ」にとても似ているのかもしれません。1960年代頃から使われ始めた「オフィスコンピュータ」は、巨大かつ超高価で、さらに特別な専門知識がないと扱えない代物だったそうです。この頃の覇者は「IBM」だったと言われています。その頃はコンピュータが私たちの生活に直接影響を与えるというのは、考えにくいものだったかもしれませんね。ところが、1970年代頃から一般人がいじくりまわせる「パーソナルコンピュータ」というものが出現し始めます。そして世界中のギークたちが「Altair 8800」などに熱狂し、日夜パーソナルコンピュータの研究に明け暮れ始めました。転機となったのは、スティーブ・ウォズニアックとスティーブ・ジョブズらが開発し、1977年に登場した「Apple II」で、これがきっかけでギーク以外のコンピュータを知らない人々にも触れられるようになりました。そして今のGUIを採用したMacintoshやWindowsが80〜90年代に普及していくのです。この歴史を見ると、AIの普及には「パーソナル化」がカギとなるのかもしれません。

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AI普及のカギはパーソナル化にあり?


コンピュータの歴史に例えると、今の2010年代というのは「IBM」が覇権を握っていた1960年代に近いのかもしれません。ちょうど今で言うところの「グーグル」や「アップル」、「アマゾン」などがAIの覇権を握っているのと似たような状況でしょうか。そう考えると、もし今後2020〜2030年代にかけて、一般人がいじくりまわせる「パーソナルAI」が登場してくれば、世界中のギークたちがAIの開発・研究に熱狂するはずです。そしてかつてのスティーブ・ウォズニアックやビル・ゲイツのような超天才が、汎用性の高い画期的なパーソナルAIをつくってくれるかもしれません。そのときになって始めて、AIが世界中に普及し、私たちの生活を変えていくことになるのかもしれませんね。

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最後に


今となっては、スマホを使って地球の反対側にいる人にビデオ通話をかけるのはとても簡単なことです。このスマートフォンというものは突然降って湧いたものではなく、1960年代頃から使われ始めたオフィスコンピュータの進化系であり、その技術の延長線上にあります。もちろんインターネットの技術もこれと同様です。

今の「AI技術」がいったいどういうもので、将来どのように私たちの生活を変えていくのかなんて誰にも全く想像できません。ところが数十年後にはかつてのパソコンのように、AIも「パーソナル化」されていつしかわたしたちの暮らしに浸透していくのかもしれません。2040年頃には、今の「ビデオ通話」のようにたやすく、AIを使って「何か」ができるようになっているのかもしれませんね。

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