テレビがYouTube(ユーチューブ)に絶対に勝てない8つの理由

2017年1月3日

皆さんはYouTubeをご覧になるでしょうか。YouTubeは2005年にサービスを開始し、瞬く間に人気を集めました。その後2006年にグーグルに買収され、今ではグーグルの主力事業の一つとなるまでに成長しました。そんなYouTubeは、現在では月に10億人を超える人々が利用しており、今や人々の生活の一部となっています。そんなYouTubeの影響かどうかは分かりませんが、それまでメディア界で圧倒的地位を誇っていたテレビの視聴率が年々下降傾向にあります。

アメリカではケーブルテレビを解約する「コード・カッティング」という言葉が流行しており、この勢いは年々力を増しているようです。では今後テレビというメディアが、YouTubeを超えて再び覇権を握るときは来るのでしょうか。結論から言うと、それは決してありえないと思います。今回はそんなテレビがYouTubeに絶対に勝てない8つの理由をご紹介します。

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テレビがYouTubeに絶対に勝てない8つの理由

1. 日本のテレビは日本でしか見れない

これはどの国もそうなのですが、基本的に日本のテレビ放送は日本でしか視聴することができません。もっと悪いことには、地域ごとに視聴できる番組が決められており、例えば関西で放送しているローカル番組は、関東などの他の地域では視聴できません。このシステムのメリットがよく分からないのですが、一体なぜこのような不便な仕様になっているのでしょうか。一方でYouTubeはどの国のコンテンツも、どの国からでも見ることができます(リージョン設定をしていない場合)。このシステムのおかげで、名もなきピコ太郎さんは一夜にして世界のスターになりました。もちろん逆に私たちがアメリカやイギリスで人気の動画を見ることもできます。ユーザーが見たいものを選択する自由があります。

2. インターネットで見られない

最近はTVerというアプリで、一部のテレビ番組がインターネット視聴できるようになったものの、見られるのは放送から1週間以内のものに限られます。もちろん放送時間帯にインターネットでストリーミング視聴をすることもできません。しかしこのあたりは将来的に対応するという話もあるので、この問題はやがて解決されるかもしれません。一方でYouTubeはネット接続さえあればいつでもどこでも視聴できます。もちろん4Gでの視聴は通信制限というやっかいなものがあるので、5Gの開始で撤廃されることに期待しましょう。

3. 放送できないものが多すぎる

テレビでは過度に暴力的・性的・反社会的内容のものは当然放送できません。もちろんYouTubeにおいても、コミュニティガイドラインに抵触するものが配信できないので、そこは同じようなものです。ところがテレビの問題点は、そういう類のものとは別のところにあります。例えば大手広告代理店電通が不祥事をおこしたとき、テレビは追求できませんでした。それはオリンピックの裏金問題や、ネット広告の不正問題、そして新入社員の過労自殺問題です。特に過労自殺問題を取り上げるとき、上司のパワハラや、腐りきった社内政治のことは一切報道せず、話の論点をこっそり長時間労働一択に置き換えて放送していました。要するに電通にお世話になっているテレビは、電通を叩くことができないのです。最終的に電通は書類送検される事態になりましたが、真実を追求しないために、テレビだけ見ている人には、電通が何者なのか何も伝わっていません。このようにテレビには放送できないものが多すぎるのです。

4. もはや巨大事務所に支配されている

先日松本人志さんがワイドなショーという番組で発言したことが話題になりました。その内容は以下の通りです。

いまだに事務所の力関係で大きい事務所の(芸能人の)スキャンダルは扱えなかったりすることがあるんですね。そういうのは一般の人にバレてるから。なんであのニュース扱わないのとか、今やネットでさんざん上位に上がっているのにワイドショーでは一切扱わないこの“違和感”は、テレビ業界の人たちもそろそろ気づいてほしい。

これはおそらく三代目J Soul Brothersが、バーニングという巨大事務所に1億円を支払ってレコード大賞を授与させた件や、マギーの不倫隠蔽事件、ジャニーズ事務所のもろもろに関することを指していると思います。全国民がうっすら気づいていたことを、影響力のあるテレビタレントである松本人志さんが公言したことで事実であることを確証するかたちとなったわけです。この発言をしている当の松本さんも吉本という巨大事務所に所属している側なので何とも言いがたいですが、この発言自体は賞賛に値すると思います。このようにもはやテレビというメディアは、巨大事務所の支配下にあるため、フェアな報道ができなくなっています。すなわちメディア失格というわけです。一方YouTubeでは、コミュニティガイドラインに抵触しなければ何を言っても構いません。ジャニーズやバーニングなんてグーグルからすれば何の影響力もないからです。

5. 自由参加できない

テレビは誰でも参加できるわけではありません。まず番組に出演するのためにはコネや事務所の力、もしくは制作サイドのオファーが必要です。かと言って自分たちで新しいチャンネルを勝手に作ることは許されていません。国から与えられた放送の権利や免許が必要で、これは新規事業者には貸与されていません。つまりテレビの運営は既存の企業に委ねられており、自由競争は存在しないのです。一方でYouTubeは誰でも簡単にチャンネルを開設することができますし、誰でも簡単に動画の配信を行うことができます。そして基本的に誰がどのチャンネルに出演するのも自由(所属事務所が許可すれば)です。

6. チャンネルが少なすぎる

テレビはキー局というものを中心に回っています。キー局とは、テレビ朝日、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ東京の5つを指します。そしてそれ以外のものはローカル局とよばれます。ローカル局においても、最も視聴率が集まる放送時間帯はこのキー局の作った番組を中心に放送します。そのため結局私たちは実質的にこの5つのチャンネルとNHKの中から選んで見ることしかできないのです。一方でYouTubeには数えきれないほど多くのチャンネルが存在し、しかも毎日増えています。私たちはその中から取捨選択して、気に入ったものを登録し、そうでないものは表示しないようにできます。

7. 過去のコンテンツが見られない

テレビ番組は基本的にリアルタイムで見なければいけません。そのため過去に放送したコンテンツを見ることはできません。TVerや見逃し配信制度では、一定期間内であれば特定の番組を見ることができますが、例えば5年前に放送されたあの番組が見たいと思っても見ることができないのです。一方でYouTubeは、一度アップロードされたものは、非公開や削除されない限りはいつでも見ることができます。5年前に公開された動画もたやすく見ることができます。

8. コミュニティ機能

テレビにはコメントを投稿する機能はありません。また、番組に対する評価を投稿する機能もありません。何か意見があるときは電話して伝えることができますが、他のユーザーの感想を自由に見ることは当然できません。一方でYouTubeは、許可された動画であれば、誰でもコメントを投稿できるし、動画に対する高評価や低評価を選択することもできます。もちろん他のユーザーの感想もオープンにされています。このようなコミュニティ機能は、21世紀においては必須です。

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最後に

こうやって改めて見てみると、テレビというメディアは制約が多く自由の少ないメディアであると再認識されます。とは言っても、いまだにテレビ各局のプライムアワーの平均視聴率は10%を超えており、関東だけでも毎日約400万人以上の人がテレビを視聴しています。そして災害時のニュース報道などは、YouTubeでは真似できないレベルの対応力と正確さなのは事実です。そのため、報道の分野だけは最後まで残るのは間違いないと思います。ただし、それ以外のバラエティ、ドキュメンタリー、ドラマ、スポーツ、音楽などは他のメディアで代用可能です。特にドキュメンタリーやドラマは、ネットフリックスのようなストリーミングサービスで配信した方が適切です。スポーツはスポーツ専用のストリーミングサービスで配信すればいいし、バラエティや音楽はそれこそYouTubeがベストでしょう。いずれにもしてもテレビというメディアが今後YouTubeを超えることは絶対にないし、ましてやネット動画にはネットフリックスやアマゾンプライムビデオのような強豪が他にもゴロゴロいますし、アベマTVのようなサービスも新しく登場してきています。こうのようなネット動画の充実は私たちユーザーにとっては、とても良いことなのは間違いないでしょう。

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