文春の「ユニクロ潜入記事」を読んでみた感想

2016年12月1日
[最終更新日]2017年10月29日

週間文春のある記事が話題のようです。ことの発端は2011年になるのですが、ある記者が出した本「ユニクロ帝国の光と影」というのが当時話題になりました。今でこそユニクロがブラックという”噂”は誰しもが知っている話ですが、当時はまさかのスキャンダルだったみたいです。

その後ユニクロは本の内容が名誉毀損にあたるとし、文藝春秋を訴えましたが、一審、二審、最高裁のいずれも被告側(春秋)の勝利に終わりました。そして一連のユニクロに対するのブラック批判に対して当の柳井正社長は、

「悪口を言っているのは僕に会ったことがない人がほとんど。会社見学をしてもらって、あるいは社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたいですね。」

と全面否定しました。そこで先ほどの本の著者である横田さんは名字を変えて実際にユニクロに潜入調査したというわけです。その期間なんと1年。そしてその経験をつづった記事がついに本日12月1日に発売されたというわけでした。

私も気になっていたので、Kindleで電子版を購入してその記事を読んでみました。今回はその「感想」をご紹介します。記事のネタバレになる情報は伏せておきます。あくまで個人の感想としてお楽しみください。

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文春の「ユニクロ潜入記事」を読んでみた

全体的な感想

記事の感想は100点でした。正直言って日本の週間誌でこんなにおもしろい記事を読んだのは初めてです。記事中でも触れられていますが、1年間も特定の企業に潜入取材を行うのは、BBCなどの海外大手メディアがやることであって、日本の、それも週間誌の記者がやることではありません。記者はジャーナリズムにおいて伝説を作ったと言ってもいいのではないでしょうか。

記事中に実際に潜入したから得られたであろう、ユニクロという会社の生々しい現場の描写もしっかり書かれています。ここまで事実を握られたら、いったい柳井正社長はどう弁明するつもりなのでしょうか。その出方にも注目ですね。もしかしたら文春に書かれている内容は全てデタラメだって主張するのかもしれませんが。

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6ページに及ぶ傑作

本日発売の「週間文春 12月8日号」には該当の「ユニクロ潜入記事」が6ページにわたって収録されています。記事内容の構成は、11月の「創業感謝祭」の体験談から始まり、「ユニクロ潜入の経緯」、「採用面接」、「ユニクロでの仕事」について書かれています。時折冗談を交えながらも、ユニクロの実態を暴くべく体を張ったレポートを届けてくれています。ちなみに記事は今週号では完結せず、次週に続きます。

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ユニクロはやっぱりブラック?

ユニクロってやっぱりブラックなの?という疑問の答えは、この記事を読めば分かると思います。ブラック企業の定義の仕方によりますが、サービス残業や強制シフト、連日出勤がそれにあたるのならばやはりブラックなのかもしれませんね。この辺りの話は実際に柳井正社長の意見を聞いてみたいものです。

最後に

この記事を読むべきかどうか尋ねられたら、私は読んだ方が良いと答えます。50代の記者の方が名前を変え、アルバイトの面接を受け、実際に1年間という時間と労力をかけて潜入取材をするなんてまるで映画のような話です。ここまでおもしろい記事は後にも先にも読めるかどうかはわかりません。気になってる方はぜひ読んでみてはいかがでしょうか。