iPad Proで動画編集はどこまでできる?『Pinnacle Studio』で検証

2016年11月19日
[最終更新日]2017年10月11日

iPad Proの登場からもうすぐ1年になります。みなさん覚えていますか、「iPad ProはPCを代替する」と豪語して発売されました。

「そういえばそんなこと言ってたっけ」と思った人もいるかもしれませんね。なにせ新しいMacBook Proが発表されたことでiPad Proに対する関心なんてそっちのけになっている人も多いかもしれません。

そこで今回は一度初心に帰ってiPad Proで動画編集がどこまでできるのか検証したいと思います。使用するアプリは「Pinnacle Studio (ピナクル・スタジオ)」というおそらくiPad向けの動画編集アプリの中で最も高機能なものです。

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Pinnacle Studioとは?

「Pinnacle Studio (ピナクル・スタジオ)」はもともとPC向けの動画編集ソフトで、それがiOS向けにリリースされたものです。iOS版はPC版の機能を全て網羅しているわけではなく、できることはかなり制限されています。

Pinnacle StudioとPinnacle Studio Proの違い

今回紹介するiOS向けのバージョンには、「Pinnacle Studio」と、「Pinnacle Studio Pro」の2種類がリリースされています。

その2つの違いをPinnacleのウェブサイトを参考に上の画像にまとめました。バージョンによっては、ここに記載されていない機能も追加されているかもしれません。4Kや60fpsを必要としないのであれば、より安価な「Pinnacle Studio」を選択するのがベターだと思います。

今回使うもの

今回の検証では以下のアプリとデバイスを使用します

ダウンロード: Pinnacle Studio Pro

 Pinnacle Studioの特徴

では実際に使ってみてわかった「Pinnacle Studio」の特徴を紹介します。

字幕(タイトル)は好きな場所に、好きな大きさで付けられる。

まずは字幕(タイトル)です。基本的に字幕は好きな場所に、好きな大きさ・角度で配置することができます。iMovieでは表示する字幕の場所が固定されて動かせなかったので、これは良い点ですね。

フォントの種類は絶望的に少ない。


使用できるフォントの種類は20種類で、その中から選ぶ必要があります。色やスタイルもこの中から選ばなければなりません。

ピクチャ・イン・ピクチャに対応

Pinnacle StudioはiPadの映像編集アプリで唯一ピクチャ・イン・ピクチャに対応しています。そのため動画の上に動画を重ねることができます。ただし以下の条件があります。

  • 重なる場所・大きさは自由に変更できる
  • 重ねられるのは一つのクリップにつき一つだけ
  • 縦横比は16:9に固定
  • 字幕(タイトル)と同時に使えない

重なる場所を自由に選べるのは良いですね、ところが縦横比が16:9に固定されるのはいただけません。例えば画像を貼りたいときも、強制的に16:9にされてしまうためです。それから字幕とピクチャ・イン・ピクチャを同時に使えないのは痛いですね。挿絵を出して字幕で紹介するという基本的なことができないのです。

書き出しオプションが多彩

書き出しオプションの選択肢が多いのは良い点です。解像度はもちろん、品質やフレームレートを設定できるのはかなり良かったです。Proバージョンの方は4Kまで書き出しに対応しています。iMovieでは30fpsに強制ダウンさせられるのでこれは嬉しい機能ですね。

レンダリング必須


Pinnacle Studioでは、字幕付けやピクチャ・イン・ピクチャを行うと再生がかなりモッサリします。そのためなめらかにプレビューするためにはいちいちレンダリングをしなければなりません。これはほとんどのPC向けの映像編集ソフトでも同様のことなので仕方ないですね。しかしこの辺りはiMovieはかなり優れていて、レンダリングなしでも滑らかなプレビューを実現しています。おそらくバックグラウンドで効率よく行っているのでしょうか。

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結論

Pinnacle StudioはiMovieより全体的な自由度は高いです。ただしPC向けの編集ソフトのような高い自由度はありません。そのためiPadをメインに使っていて、iMovieよりも凝った編集をやりたい方にはPinnacle Studioをオススメすることができます。

逆にこれまでPCで映像編集をやってきた人がiPadのPinnacle Studioに移行するのは制約が多く厳しいでしょう。つまり、iPad Proで動画編集をやっても大した動画は作れないということです。おとなしくPCやMacを使いましょう。

今後の要望

今後の要望としては、PC向け編集ソフトの機能を全てiPadにも移植して欲しいということです。iPad Proであればスペック的にはそこらのノートPCより高性能なので十分動作するはずなのですが、iOS自体にまだ制約が多いのかもしれませんね。それかiOSで本格的な映像編集をやりたい人の数がまだまだ少ないので開発者も本腰を入れて取り組んでいないのかもしれません。

ダウンロードはこちら

Pinnacle Studio Pro
価格: ¥360、¥1,600
販売: Corel Inc.

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