もしも、「エクスマキナ」の世界が現実だったら!?

2016年11月23日

エクス・マキナ」という映画が話題のようです。これはもともと2015年にイギリスで制作されたSF映画で、同年4月に全米で、日本では今年の6月に劇場公開されました。特に全米で公開されるや否や、その衝撃的な内容に世界中のSFマニアたちから絶大なる評価を得たみたいです。中でも映画に「ブルーブック」という検索エンジンが登場するのですが、これってどう見てもグーグルやフェイスブックのことだよね?と話題になったそうです。そんなことで私も以前から気になっていた作品でした。日本でも最近レンタルがリリースされたので、遅れ馳せながら拝見しました。

(※以下若干のネタバレを含みます。)

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エクスマキナはここが怖い

このエクスマキナの一番ヤバいところはSF映画にありがちな「AIって賢いね、怖いね」ってことよりも、やはり「ブルーブック」という検索エンジンが私たちの情報をかき集めいてるという点ではないでしょうか。実際にグーグルも2013年頃にプライバシーポリシーを変更し、「グーグルを使うユーザーの情報を収集する」と明言しました。そのため今はどうどうとデータを集めています。あなたのあらゆる検索データもです。映画では、ブルーブックを通して、主人公の男性の人格・性的嗜好・道徳性などを解析していました。さらに世界中からスマホのカメラやマイクのデータも回収して解析しているという説明もありましたね。もう恐ろしすぎて笑えません。ではこのようなデータの収集が現実に行われているとどうなるか、考えてみましょう。今回は多くの人が毎日使うスマホを例にしてみます。

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もしもスマホがデータを収集していたら

もちろん、アップルやグーグルの規約では個人に関わる情報を送信しないとしています。そのため今回は「もしもスマホがデータを収集していたら」という想像で書いてみます。以下はその場合の収集可能なデータです。

  • あなたの個人データ (SNS等)
  • あなたの音声データ (マイク・音声検索)
  • あなたの写真・動画データ (カメラ・SNS・クラウド等)
  • あなたの趣味・趣向 (検索エンジン)
  • あなたの検索・閲覧データ (検索エンジン)
  • あなたの行動範囲 (位置情報サービス)
  • あなたの交友関係 (SNS・メッセージアプリ等)
  • あなたの購買傾向 (ショッピングサイト等)
  • あなたの人格 (SNS・検索エンジン・メッセージアプリ等)

もしもこれだけの情報を集められたら、もはやあなた以上にあなたのことを知ることが可能です。この映画のようにあなたを騙すAIを作ることも可能かもしれません。恐ろしいですね。しかもこれが世界中の何十億人分のデータとしたらもう…。

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最後に

映画の中で、「AIが進化すれば、私たち人間は彼らにとって原始人になる」という表現がありました。私は新しいものはウェルカムな「テクノロジー楽観主義者」的な考え方なので、技術はどんどん進化していけばいいと思っていますが、もし人間がAIの管理下に置かれてしまうとなると、かなり恐ろしいですよね。「たかが映画でしょ」って思う人もいるかもしれませんが、もう現実的に十分あり得る時代になってきたように思えます。実際に人工知能ではありませんが、テスラの自動運転技術は膨大な数の走行データを収集してつくられています。この「データの収集」が優秀なAIを手っ取り早く誕生させる鍵になりそうです。これからIoTの時代になって、人々がよりインターネットと接触を持つようになると、このデータの収集も加速するのではないでしょうか。そうなれば優秀なAIの誕生も思ったより早いかもしれませんね。

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