日本独自の「空気を読む文化」は陰湿ないじめの原因?

2016年10月4日
[最終更新日]2017年05月21

例えば街でマナーの悪い人を見たとき、あるいは友人が貸したモノを返してくれないとき、もしくは恋人が家事や育児を手伝ってくれないとき。こんなときに直接言葉を発して注意をする人はどれくらいいるでしょうか。おそらくほとんどいませんよね。相当気の強い人でないと難しいと思います。こういう時は、口に出さずに自分から気づいてもらう、いわゆる「空気を読む」ことで対応してもらいたい人が大半ではないでしょうか。では海外ではどうするか見ていきましょう。

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空気を(あえて)読まない欧米人

欧米には空気を読む文化が存在しません。アメリカに観光に行ったときに驚いたのですが、向こうの人はビックリするくらい馴れ馴れしく話しかけてきます。例えば、帰りの空港行きの車を待っていると、近くの女の人が話しかけてきて「私はシアトルから来ていて、この雑誌の情報がオススメよ!」と何やらベラベラ言っていました。おそらく彼女は純粋に会話を楽しみたいだけなのですが、その日は家に帰るだけだった私にとってはありがた迷惑でした。しかしこのシチュエーションにおいて非があるのは私の方です。その時に「これから飛行機に乗って帰るので、今日はどこにも寄れないのです。次の参考にしますね。」くらい言えば良かったのです。しかし普段は突然知らない人に絡まれることもないので、とっさにそういうワードが出てこなかったのです。普段から日本の「空気を読む文化」にドップリ浸かっているがゆえの失態でした。

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他人の考えなんて「空気」で分かるはずがない

日本人は何か伝えたいことがあるとき、相手にテレパシーを送ります。しかし人間にそのような超能力は備わっていません。故にテレパシーでは伝わらないのです。これが原因でよく摩擦が起きます。「私はテレパシーを送っているのに、どうしてあなたは理解できないの!?」という具合にです。これが原因で陰湿ないじめが起きます。テレパシーで伝わらないならば、嫌がらせをして理解させようという作戦です。物を隠したり、陰口を叩く、無視をするのはテレパシーの代用手段です。つまり「空気を読む文化」というのは、このような陰湿ないじめを誘発していることに繋がります。

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「空気を読む」ことは調和ではない

相手に伝えたいことがあるのなら、言葉にし、発することが必要です。そしてこれは時に口論の引き金になります。もしあなたが友人と口論したくないという理由で遠慮しているのだとしたら、それは友人ではないでしょう。その人は文句を言ってこないあなたをカモにしているだけです。そして不平等条約を結ばされているのです。50:50の関係でなければ友人ではありません。思い返してみてください、今まで空気を読むことで何か特をしたことがありましたか?問題は解決されましたか?何か問題があるときは「ただ優しく注意をすればいい」のです。これが本当の調和であり、相手に対する思いやりです。私たちにはテレパシーを理解する力はありませんが、言葉を理解する力はあります。ただそれを使えばよいのです。

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大事なのは「正しく伝える力」

「空気を読む」から「言葉を発する」にワンランクステップアップしたら、次は「正しく伝える力」が求められます。なんでもかんでも思っていることを口にしていると、トラブルが絶えなくなるためです。相手の状況や立場に合わせた言葉遣いと、相手が理解できる文面で伝えなければいけません。これがとても難しいのです。これには知識と経験と年月を必要とします。きちんと話に筋が通っていれば、相手も納得するはずです。普段からこういったディベート思考を意識していないといつまでも上達しません。子どもみたいにワガママを言っている団塊の世代が多いのは、このディベート思考が養われていないからです。あんな風になりたくなければ、「正しく伝える力」と「ディベート思考」を身につけましょう。

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