ピクサーの誕生と企業文化を描いた名作本「ピクサー流創造する力」

2016年10月9日
[最終更新日]2016年12月13

この本は、ピクサーの共同設立者であるエドウィン・キャットマルの体験談をもとに描かれています。彼の大学でのCG分野の研究、ルーカスフィルムを経て、スティーブ・ジョブズとともにピクサーをつくり、そしてトイ・ストーリーが大ヒットするまでの過程のみならず、いかにしてピクサーはヒット作を連発できるのか、という現在のピクサーにおける企業文化までもありありと語られています。ピクサーファンであるなら、この本は必ず読んでおかなければいけないでしょう。

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ピクサーはいかにして生まれたか

ピクサーの原点を辿ると、CGアニメーションの原点に辿り着きます。1970年代の当時はCGなんて子ども騙しのようなもので、映画界でもこれっぽちも注目されていませんでした。それでも先見性のある人たちはCGアニメーションに可能性を見出し、誰が最初にアニメーションを作るかと研究に躍起になっていたそうです。ヴィジュアル・エフェクトが注目され始めたのは、1977年公開のスター・ウォーズがヒットした後です。以降80年代はヴィジュアル・エフェクトを用いた映画が流行になります。まさにスター・ウォーズは映像界の革命の幕を開けたと言っても過言ではありません。そして奇しくもピクサーの前身となる、ルーカスフィルムも、その名の通り、スター・ウォーズの監督「ジョージ・ルーカス」がつくったもの。つまりピクサーの原点はスター・ウォーズから始まったと言っても過言ではないかもしれません。

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ピクサーを支えるブレイントラスト会議とは!?

ピクサーはなぜヒット作を連発できるのでしょうか。その裏にはある企業文化がありました。それはアイデアを成長させるというものです。ピクサーではブレイントラスト会議と呼ばれるものを通して、アイデアを成長させていきます。つまり、皆んなの力で映画をもっとおもしろくするのです。このシステムは後に買収される親会社のディズニーアニメーションにも逆輸入されました。その結果、ラプンツェルやアナ雪、ベイマックス、ズートピアと突然名作を連発できるようになりました。ディズニーアニメーションは、1994年のライオンキング以降は駄作続きで、破滅に向かっていましたが、ピクサーに救われたのです。ラプンツェル、アナ雪、ベイマックス、ズートピアには、ジョン・ラセターを始めとしたピクサーのスタッフが多く関わっています。広義では、これらはピクサーが作ったと言っても過言ではないくらいです。CGの見た目もどう見てもピクサーですしね。

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本ではもっと詳しい情報が

「ピクサー流 創造するちから」では、もっと詳しい情報が山ほど載っています。創業に関わったスティーブ・ジョブズの逸話もちゃんと載っているので、アップルファンの方も楽しめると思います。また、アニメーション制作に関わらず、他業種の仕事にも応用したい優れた企業文化が語られていますので、経営者の方にも読んで欲しい一冊です。

「ピクサー流創造するちから」はこちら