日本にキャッシュレス社会は訪れるのか

2016年8月15日
[最終更新日]2016年12月13日

先日NFCフォーラムの会合でビッグニュースの発表がありました。それは「FeliCa」が遂に国際標準規格としてNFCに組み込まれたということでした。

FeliCaとは


「FeliCa」は日本でポピュラーな非接触ICの規格で、SuicaやEdyなどに使われています。元々ソニーが開発したもので、今では駅の改札のみならず、ほとんどのコンビニのレジでも導入されているほど普及しました。「FeliCa」はとても便利なのですが、唯一の欠点として日本でしか使われていない、つまりガラパゴス規格という問題がありました。

脱ガラパゴス


今回NFCに新たに加わったことで、それまで日本独自規格だった「FeliCa」が世界標準規格になったのです。今後発売されるNFC搭載端末には原則として「FeliCa」がつきます。すなわち次世代iPhoneにも「FeliCa」が採用される見込みが高くなったということなのです。(※iPhone7から実際に採用されました。)

NFCとは


NFC(近距離無線通信)はスマホ等に採用されている非接触通信の総称のことです。従来はType-A/Bという規格が採用されていて、ApplePayやSamsungPayの利用などに使われていました。そして今回新たにType-Fとして「FeliCa」が正式にNFCの規格に加わりました。

iPhoneに「FeliCa」でどう変わる?


ではiPhoneに「FeliCa」が採用されるとどうなるのでしょうか。それは課題はあるが日本にとって大きなチャンスが到来するということです。

まずアップルが既に推進しているApplePayは、決算を全てiPhoneやAppleWatchで簡単に済ませることを目的としています。つまり財布から現金をジャラジャラ出したり、クレジットカードを財布から引っ張り出してくる必要がないということです。もともとアメリカではクレジットカードによる決済が一般的なので、それをより簡潔にするためにNFCを使うというのが始まりでした。

一方日本は現金の支払いが一般的です。iPhoneに「FeliCa」が搭載されたことで、現金での支払いから、まずはSuicaなどのチャージタイプによる支払いへと移行していくのではないでしょうか。

世界はキャッシュレス化に向かっている


今まで問題になっていたのが、日本だけキャッシュレス化から取り残されていたということです。世界では徐々にキャッシュレス、つまり現金を使わなくなってきています。代わりに口座間でお金をよりとりする電子決済が普及しているのです。

中国のWeChatなどのアプリがこの流れを促進しており、例えばあなたが友達とのディナーを割り勘するときなどはこれらのメッセージアプリでお金を送金するのが一般的になりつつあります。

このようにキャッシュレスが前提したサービスが普及するなかで、日本だけ現金主義を貫いていると様々な弊害が生じていました。

日本に来る外国人観光客は電子決済が使えないことに戸惑う、日本企業が電子決算関連の市場に参入するタイミングを逃して、この分野を海外企業に独占されてしまうリスクもあった。つまりキャッシュレス化に出遅れることは日本経済にとって大きなリスクになっていたのです。ところがNFC採用がこの流れを変えるでしょう。

電子決済が一般的になる!?


電子決済を一般的にするにはどうしたらよいのでしょうか。それは現金よりもはるかに簡単で使い勝手をよくすることです。極論、財布から小銭を引っ張り出す面倒さに勝るほど便利になればみんな使います。その面ではNFCに「FeliCa」が採用されたのは非常にポジティブな流れです。あとはSuicaなどの電子決済に対応した店舗を拡大していくことが必要です。

街でスマホ決済をしている人を見かけるようになれば、日本人の集団心理から徐々に普及していくでしょう。レジの混雑も緩和されるし、精算も楽になります。今はその大きな転換期といえるでしょう。スマホが爆発的に普及したように、電子決済が普及していく社会なんて未来チックでワクワクしませんか?日本にキャッシュレス社会が訪れる日も近いかもしれませんね。

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